何処かで何かが狂い始める。噛み合わない歯車が軋みながら回る。ガリガリと削れ、ボロボロと崩れながら。誰が悪いのか?どうすれば良かったのか?そんな事、いまさら聞いて何になる?ただひとつだけ確かに言える。生き延びる事でしか答えは見つからない。
『魔女が不老不死なんて誰が言い出したんですか?』の派生作品。こちらを読んでいないと分からない?いえいえ、とんでもありません!一つの物語として見事に完成された作品です。丁寧な文章と心理描写で愛憎劇を書かせたら随一な作者様。読み始めたら止まらない。主人公が一生懸命なのに不憫で、感情移入し応援したくなります。ぜひ、御一読下さい。そして併せて、魔女が不老不死の方も読んでみて下さい。主人公のその後が分かります。涙必見です!!