リアル系オーガ

お題：元気な狸 制限時間：15分

リアル系オーガ

　彼は性に貪欲だった。毎日身体を求められるし、必ず中出しをした。

　こちらが避妊しなければ、すぐさま妊娠するだろう。

　昨日はブルマにコスプレさせられた。

　人より遥かに成長してない肉体にすごくマッチしてるとのことだ。他にもスクール水着を着せられたこともあった。ちなみに彼は200cmもある巨漢である。

　ゲームでよく見るゴブリン（オーガ）ものの性行為が行われてると理解してもらえればいい。彼のは大きいし、長い。壊れるんじゃないかっていうぐらいに入れてくる。何度も何度も陰茎が膣を犯す。

　そんな彼はとても幸せそうだった。

　僕もそんな彼に愛されてるんだと思うと、胸の奥がぽわぽわした。

　彼の愛を拒むつもりはない。別に仲が悪いわけでもないし。

　ただ……性欲が強すぎるだけ。

　むしろ、彼が性犯罪に走らないように僕の身体で発散させたほうがいいだろう。

　一緒にデートしてるときであっても、可愛い幼女に彼は目を向ける。気づかれてないだろうと思ってるのだろうけど、バレバレだ。

　今日は二人でアダルトグッズ屋に足を運んでた。

　店員さんの視線が痛い。小学生……あるいは幼稚園児に思われてるかもしれない。

　彼をつつくと、手を繋いだ。

　仲が悪くありませんよ、恋人ですよと、アピールする。

　まぁ……通報されたことはなんどもある。身分証明をすれば、すぐに開放されるから、本当に時間の無駄を繰り返してる。

　これからの成長はない。

　第三、四、五次性徴が存在してるのであれば、まだまだ望むはあるが、人間にそんなものは存在しない。あるとすれば、精神面での劣化あるいは進化だが、それこそあまりない。

　彼はコスプレ衣装を次々にカゴに入れて、ローションやらも次々と運ぶが、やはりコンドームの棚には行かない。

　視線を送ってみれば、「中出しが気持ちいいんだ。君もそう思うだろう」と拒まれる。

　こちらが用意してもつけてはくれないから、避妊薬だとか、炭酸水で洗うとか、色々準備しなきゃいけない。その分のお金は律儀に彼が出してくれる。

　コンドームのほうがよっぽど安いというのに、まったく。

　性欲がなくなったら、僕はどうなるんだろう。

　愛玩動物のように可愛がられるのだろうか。

　あと数年もすれば、大学は終わる。就職が始まり、いずれ結婚ということにもなる。

　そうすれば、子どももという話になる。

　小さな僕が子どもを産めるのかは疑問しかないが、肉体を信じようと思う。

　それとなく、彼に言ってみれば、「子どももほしいね」といつも以上に笑ったのだった。