第7話

「こ、このあと??このあとどうするって

そりゃぁ、、、そりゃあ」


くどく同じことばを繰り返し、俺は冷や汗を流した。


左手の腕時計を見ると時刻はなんと、

11:30を少し回っていた。


ここは駅から遠い、高級レストラン。


彼女の家がどこなのかはわからないが、

電車でここまで来たのならタクシーで帰らなくてはならない問題が浮上する。


さて、どうなんだろ。。


「い、家に帰るってもんじゃない??」


ギャルと目を合わせるなんて緊張する。

いやもうなんか、女の子と会話をすることがそもそも満足にできないのに、まして美女ギャルだぞ。ふつーに話せるわけがねぇっ...!


「残念ながら」


彼女が上記のセリフを吐いた。


「え」


「帰れないの。私ね、電車でここまで来たんだけど、お金は君がトイレに行っている間、一緒に来てた女の子たちに取られちゃうし。

例えば君に、お金を借りたとしても、終電は行っちゃったし...」


続けて彼女は、


「つまりね、、その、、」


両手の人差し指をツンツンと合わせて、

上目遣い。

それから。

言いにくそうにセリフを吐いた。


「あのね、、非常に言いにくいんだけど、、

ほんっとうに悪いと思ってんだけど、、

君の家、泊めてくれないかな??」

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