デート
早速だが、付き合って三日が経ったある日の休日、俺のスマホに後輩からのデインが送られてきた。
「先輩~今日暇ですよね」
「いや、自宅警備と言う宿命がある」
「なんですか?ひきこもるつもりですか~」
「そのとうりだ、よくわかったな名探偵ボナン」
「クックク、犯人君では私とデートに行きましょう」
「早速だな、ボナン君俺に恋と言う難事件を解いてくれるのだな」
「犯人君気が早いですぞ、恋の難事件は朝の11時にXX駅に待ち合わせることですぞ」
「うむ、わかったすぐ行こう」
いつもと変りないやり取りの後、俺はXX駅に向かうことにした。
「先輩~お待たせしました。先輩の為に仕方なくおしゃれをしてきましたよ~ありがたく思ってくださいね~」
「そうだな、ありがとうございます!!」
俺は頭を九十度に下げ、全力で感謝を示した。
そのせいか、周りの人たちの目線が痛い。
「先輩~どうですかこの服~可愛いでしょ~先輩は相変わらず私服はダサいですね~」
「私服の姿を見るのは新鮮だな~あと、俺の事もっとおしゃれして来いって遠回しに言ってない?」
「言ってませんよーと言う事で映画行きましょう、先輩のおごりで」
「俺の財布を圧迫しない程度でお願いします。」
俺たちは駅の近くにある映画館に入った。
「先輩、これ見ましょうよ、今人気の呪術のやつ」
「呪術のやつか、俺もまだ見てないしいいね~」
「あ、先輩、ポップコーンとジュース買いましょうよ」
「まさか、それも...」
「先輩のおごりです」
「おぶ」
俺の財布の中に残る残高は、265円来月のお小遣いまで5日まあ、欲しいものがないからいいがもし、次にデートと言われたら俺の財布は財布としての役割は無くなり、ただの財布になりそうで怖い。
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