恋って何ですか、じゃあ付き合って見ませんか?

暁 とと

付き合って見すか?

高校に入学してもう1年、そんな俺に高校生活を送って最近思ったことがある。

恋って何?

美味しいの?

楽しいの?


早速だが、部活の後輩で小中と同じ学校で、今は同じ帰宅部と言う名の無い部活にいそしんでいる。いや、いそしむは違うかな?


まあ、帰宅部を一緒にしている胸が大きく少しエロい目で見てしまう後輩の森本に聞いてみた。


「なあ、森本は恋って何か知っているか?」

「急にどうしたんですか~先輩~発情期ですか?」

「いや、確かに俺はお前の事をエロい目で見ているが発情期ではない」

「な!?」


確かに年中無休で発情っぽいことはしているかもしれないが、恥ずかしいのでここは否定した。

そうすると、森本は胸を手で隠し少し照れていた。

と言ううか、恋と発情期は同じ分野に入るのか疑問だ。


「先輩は変態ですね...」


後輩は少し恥ずかしそうに、俺を見上げて言うので少しドキッとした。


「話は戻すが、森本は恋をしたことはあるか?」

「ありますよ」

「マジか、俺に恋について教えてくれないか?」

「先輩~私より年上なのに知らないんですか~」

「はい、高2にもなって恋について知らないゴミムシです。なので教えてください」


俺は誠意を見せるため、土下座をしてみた。


「ちょ、顔上げてください先輩、私が悪者みたいじゃないですか、教えますから、教えますから顔上げてください」


後輩が焦って、俺との目線を少しでも詰めようとしゃがんで上から見てくるのは少しいい、だがまあ、恋について教えてくれると言うので土下座を解除した。


「そうか、じゃあ恋について教えてくれるか」

「仕方ないですね、じゃあ私と付き合って見ませんか?」

「付き合うのか、いいぞ」

「せ、先輩はためらいがないですね」


何故か後輩が少し引いているような感じがした。


「じゃあ、今日からは私たちは恋人と言うわけです。先輩に恋について色々伝授してあげますね」

「よろしくな」

「はい」


俺は後輩の笑顔にドキッとしてしまった。

いつも見ている顔なのに...



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