星魔法使いの貴族

ふくろう

星の目覚め

第1話

「リヒト様、勉強の時間でございます。」

    

 「わかった」

俺の名前はリヒト・ティロー五級貴族として生まれた。今年で、15になる。父の名はロイ・ティロー,母の名はユナ,ティローの子だ。貴族には五つの位がある

下から五,四,三,二,一級、上に行くほど偉くなる。一級貴族は、国に認められる事で一級になる。国に認められるにはそれ相応の功績を上げなければならない。一つの例としては魔人を倒す。そうすれば一級になれる。ただ、魔人を倒す事は簡単じゃない。一体倒すのに国一個分の軍が必要だ。だから一級貴族は余りいない。この世界には魔族が存在する。魔人もその一種だ。


「リヒト様,どうされました?」

「いや,なんでもない」

「そうですか」

「ところで,今日は何を学ぶんだ?」

「ティロー家初代のことです。」


「 〜〜〜とこのようにして初代様はこの地を収めたのです。ところで,初代様の魔法ご存じですか?」

「ああ,星魔法だろ?」

「ええ、その通りでございます。よく学ばれていますな。リヒト様」

「まぁな」

そうよく学んでいる初代のことは。幼い頃からの夢だ。初代の様な人になりたい。初代を越えたい。初代は星魔法を使う、でもその星魔法は受け継がれていない。初代が治めていた頃は一級貴族だったらしい。二代目が生まれてからは

位は下がっていった。いわゆる,没落貴族という奴だ。父は炎魔法を、母は治癒魔法を

そして俺は、ない。使える魔法はない。ただ、魔力があるだけ。世間では無能貴族と言われている。

「リヒト様、今日はここまでに致しましょう。」

「わかった」

「リヒト様〜,お食事ができております。」

「父上と母上は?」

「すでにおります」

「ありがとう,メイド長」




「父上,母上,遅れました。」

「構わん,よく勉強しておるな。」

「あまり無茶しちゃダメよ?」

「はい,わかっております。」

父と母はこんな魔法が使えない無能な俺を愛してくれている。館にいる従者達も

「ところでリヒトよ,来月はアッガス魔法学院に入学だな。」

「はい、そうです」

アッガス魔法学院テナント王国にある魔法学院。国の資金で賄われている。さまざまなところから貴族や平民が入学してくる学院。テナント王国で一番大きい魔法学院だ。優秀な教師や整った設備が有名な学院。稀にすごく遠いとこらから入学してくる人もいる。かなり少ないけれど。

そこに俺は入学する


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