孤高のレギオニーニ

ふしたくと

プロローグ

ダダダダダッ!!


銃声が鳴り響く!!


人の形をした化け物たちが逃げ惑う。

人間のハンター達がその化け物たちを銃で発砲していく!


ニーニ

「はあ………はあ………」


アニ

「ニーニ早く!」


ニーニ

「ダメだ………これ以上走れないよ」


アニ

「ニーニ!もう少しの辛抱だから!」

「お願い!我慢して!!」


化け物の少年の名はニーニ。

そしてもう1匹はアニ。

この2匹はレギオンと呼ばれる生命体だ。彼らは人間の発砲から死物狂いで雑木林を駆け抜けている。


ダンッ!ダンッ!


周りにいたニーニたちの仲間が被弾し、次々と倒れていく!


アニ

「ダメ………追い付かれる!?」

「ニーニ!私が時間を稼ぐからあなたはその隙に逃げて!」


アニは敵に向かって走り出す!

ニーニは自分とは逆方向に走り出すアニを振り返って見る。


ニーニ

「アニ!?」


アニ

「いいから行って!!」


ニーニ

「っく……アニ必ず生きて!」


アニ

「大丈夫!任せといて!!」


ニーニとアニはお互い手を振り、お互い背中を向けて走り出す!


パラララ………


ニーニ

「ハア………ハア………」


ニーニの耳から銃声が遠退いていく………。


アニと離れてから30分くらい経った。

銃声は聞こえなくなり、なんとか逃げ切ることができたようだ。

ニーニは足を止め、膝をつく。

ニーニ

「何で………こんなことに………」


ニーニはわずかな体力で前へと進むが、自分がどこにいるのか全くわからない。

息切れも激しく、足も重い。

目眩もしていて今にも倒れそうだ。


ニーニ

「アニ………」


ニーニはそう呟き、その場で倒れ込んだ。彼は目を閉じ、意識を失ってしまう……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る