カルチャーショックパラダイス Part1

緋雪

第1話 いざ行かん、極寒の地

 ここだけの話はどこででも。プライベートを知られたくないのに、面白いことがあると、話してしまいたい! ってことってないですか? 私はあります。


 そんな私のお話を、徒然なるままに。


 さてさて。


 私の生まれ育った所は、南の島。そう、南国生まれ南国育ちの私。そんなところから、つい、うっかり、極寒の地に嫁いでしまいました。どううっかりしたら770マイルも北上できてしまうのでしょう。


 何故そんな無謀なことを? 登山家いわく、「そこに山があるから登るんだ!」私いわく、「そこに好きな人がいたから嫁ぐんだ!」……人生は勢いです。


 「こっちは雪が少ないんだよね、日本海側に比べて。」そんな夫の言葉を信じて嫁いだのですが、雪降らない代わりに、めちゃめちゃ寒いじゃん! ていうか、最早痛いじゃん!! 雪は確かに少ないけれど、気温が低すぎて解けないし。風が強い日は晴れていても吹雪きます。待って、地吹雪って何??

 もう「寒さ」が理解できませんでした。凍らせていいものは外。冷蔵したいものは使ってない部屋。使っている部屋は24℃で、夫はそこでランニングに短パン。凍らせたくない荷物はクール便で。常温のビールは窓開けて外で暫く冷せばOK。……もう頭がついていきませんでしたよ、最初のうち。


 嫁いだ時はカルチャーショックだらけ。そんな日常を紹介していきたいと思います。

 

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