9 おかえりなさい!

二週間後、朝の会で先生が、

「今日から、六年C組と一緒に生活する人を紹介します。」

「では、どうぞ。」

勢いよく扉が開かれて、入って来たのは…。

「みんな久しぶり。元気だったか?」

そう言って笑ったのは、石原先生だった。

そのとたん、僕の目からは、涙があふれた。

嬉しかった。

石原先生が戻って来てくれて、良かった。

泣いていたのは、僕だけじゃなかった。

みんなが、先生が戻って来た嬉しさに泣いていた。

「みんな、ただいま。」

「先生、おかえりなさい。」

先生の目にも涙があふれていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る