第2話『クリスマス料理?』

 料理が出来上がれば、パーティーは開始です。



「うわぁ!?」


「おお!」



 パーティー料理と言っても、僕はまだまだ素人程度の腕前。


 そのため、料理も家庭料理レベルを少し上にしたものくらいです。


 フライドチキンは賢也けんや君に買ってきていただいたので。



 皮付きフライドポテト



 コーンポタージュ



 ミモザサラダ



 簡単ピザ




 このあたりをご用意しましたよ!!


 実にジャンキーなメニューとなりましたが、今日くらい特別です。


 飲み物は、沙羅さらちゃん以外アルコール入りのシャンメリーですが。



「では」



 僕が乾杯の合図をし、この日のために用意したフルートグラスという細長いグラスを三人で合わせ、パーティーの開始となりました。


 テーブルはないので、僕は厨房側、お二人はカウンター側といういつも通りの配置で。



「「「メリークリスマス!!」」」



 クリスマスパーティーの開始です!!


 一気に飲みませんが、炭酸の発泡に乗って……流れてくるアルコールの感覚は久しぶりです。


 病気の関係で服薬していると、どうしてもアルコールは控えなければいけませんから。


 そして……甘みの強いシャンメリーを口にすると、どうしても塩気の強いものが食べたくなってしまいます。



「僕はこれ!」


「俺はこっちやなあ?」



 颯太ふうた君は僕がトースターで温め直したフライドチキン。賢也君は出来立てのフライドポテトでした。


 僕もポテトを口に入れると、多少は冷めていましたが……ホクホクで食べ応えのある食感と我ながらいい出来です。



「あーうー?」



 それと、沙羅さらサンタちゃんには今回甘納豆ではなく小豆で炊いたお赤飯をご用意しましたよ!!


 小さめのおにぎりにして、バギーに最近付属品として購入したはめ込むテーブルの上に乗せましたとも。



「ささ。沙羅サンタちゃんはこちらのご馳走を」


「う!!」


「甘納豆のように、少し甘めに仕上げていますよ?」


「あう!!」



 僕が『甘い』と言うと……嬉しかったのか、物凄い笑顔になってくださいました!!


 僕の顔が蕩そうになりました!!


 お赤飯おにぎりを置くと、沙羅ちゃんはさっそく手を伸ばし、両手を使ってぱくぱくと食べてくださいましたよ!



「……どうですか?」


「うー!」



 あっという間に一個を完食してくださったので……美味しいと十分に伝わってきました。合間に、普通なら合わないコーヒーをストローで飲んでいましたが、沙羅ちゃんにはこれがご馳走なので。



柊司しゅうじくーん。これくせになっちゃう!!」



 そして、颯太君は本当の中学生のように食欲旺盛ですね。


 僕、自分で作って少ししか味見していないんですが!?


 もう賢也君と二人でお皿の半分ほど食べていました!?

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