第2話『キラキラなクラッシュゼリーミルク』
キラキラしたものと言えば……やはり、食べやすいものですとゼリーが一般的ではないでしょうか?
その日のイベントも滞りなく終わりを迎え……残ったコーヒーゼリーを、店に戻ってから……僕は久しぶりにある『飲み物』で
「お? コンビニで売っているあれか?」
と言っても、氷のように適当にクラッシュさせたコーヒーゼリーを冷たい牛乳の中に沈めて軽く混ぜただけです。
「あう、あー!」
白い牛乳の中に、黒い氷のようなコーヒーゼリー。
単体だけでも、コーヒーゼリーは綺麗でしたが……こう言うものだとより一層見栄えがいいのか。
沙羅ちゃんも気になってしまったようです。
「沙羅ちゃん、飲んでみます?」
「う? うー……」
僕が試しに聞いてみると、沙羅ちゃんは嫌だと言う感じに首を横に振りました。やはり、まだ牛乳は難しいのでしょう。
なので、クラッシュしただけのコーヒーゼリーを食べさせてあげました。
「おー。完全再現まではいかんけど、美味いで!」
「ありがとうございます」
賢也君が気に入ってくださり、何よりです。
僕もひと口、太いストローで飲んでみますと……たしかに、甘さ控えめなのでコンビニと比べるとかなり薄い。しかし、ちょっと甘いものが欲しいくらいにはちょうどいいです。
「明日はこれも売らん?」
「んー。クーラーボックスに保冷剤増やさないと」
「それは俺も手伝うわ。あと、客用には牛乳の方にも砂糖入れた方が」
「試しますか?」
「せやな?」
そうと決まれば……と、沙羅ちゃんにはブルマンのぬるめのコーヒーを飲んでいただき、僕らは試作に試作を重ねて……明日のために出すクラッシュゼリー入りのミルクを作っていきました。
「……休憩しましょう」
「ああ。口ん中甘ったるい……」
二十代とは違い、胃袋などのキャパシティが少し衰えてきたため……水っ腹ならぬミルク腹になりかけました。
しかし、食事は別なので……簡単にキーマカレーのピザトースト風を作りました。キーマカレーはじゃがいもがない分、小分けで冷凍出来ますのであると非常に便利です。これはまかないですが……いずれ、ランチが可能になったら出したいと試行錯誤しているのですよ。
「うんま〜〜!!」
「カロリーの暴力ですよね……」
沙羅ちゃんにも、パンはひとかけら上げてみましたが……やはり、リバース一択でした……。
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