第7話バス運転手のしゅん1

僕は中学生の同級生と毎日LINEで嫌がらせをしあっている。昼めし時間に、ウンコのスタンプを送るのだ。コイツの名前はしゅん。

しゅんは、地元のバス会社の運転手である。

しょっちゅうLINEが送られてくるので、しゅんはちゃんと仕事をしているのだろうか?

もう、お互いに42歳であり子供がいるのに、ウンコとか屁とか、僕らの精神年齢は出会った頃の14歳で止まっている。


あれは、中学二年の時2組のしゅんが1組にきて、

「面白い塾があるよ!今夜、見学すれば?」

と、メガネをかけたしゅんが言う。

夜、塾の見学に行くと、英語、数学の専門の学習塾だった。

講師が面白い。アダ名は出っ歯先生。

塾の時間前は警察ごっこをしてた。

白いチョークで、路駐している車のタイヤの横に18:46とか書くのだ。しばらくすると塾周辺は路駐する車が無くなった。

さて、出っ歯塾が始まる。休み時間には、しゅんは必ず僕に出っ歯先生のモノマネをさせて、爆笑する。

出っ歯のせいとは軒並み成績が良かった。

しゅんと僕が出っ歯塾の話しをすると、みんなが笑い、一時期出っ歯塾は満員になった。


ある日、僕に彼女が出来た。その辺りの話しは次回。

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