第5話去っていった友達

今から8年ほど前に入院先で知り合い、共に飲食する仲になった男がいる。

今から思い出せば、飲食代は全て僕が払っていた。

いいヤツだが、飲むとクダを巻き噛み付いてくる。

僕はごまんとそういう人間と出会ってきたので、別に驚きはしなかったが。

で、昔はその筋の一人で武勇伝をよく語っていた。

今でも、ケンカは強いと言っていたが。

しかし、一人で酔っ払いケンカしてメガネは壊れて、交番に逃げ込んだり、呼び込みの外人を膝蹴りしたら、仕返しに肋骨を折られた。

本当にケンカ強いのかね?


ある日、知り合いがそいつを呼ぼうと言う。日曜日の昼の12時くらいだ。

しかし、そいつは早朝から日本酒と焼酎をチャンポンして泥酔状態だった。

そして、そいつが現れると事件が起きた。

いつも以上に威張り、武勇伝を語りぼくに噛み付いてきた。

バカだの、何だの。僕は用事があると現場から帰宅した。それから、三日後、少しいいのでお金を貸して下さいと抜かす。

五千円だけ貸してやった。

現在どこにいるのか?も、分からない。五千円も返っ来ない。

最低な男だったな~。

LINE、電話すべてブロックしてある。

ま、元々警察に捕まるくらいなんだから、まともな人間じゃないんだな。しかも、何回も。

人に迷惑をかけるな馬鹿。

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