#34 ヤマト皇国第二皇女ナハ・ムサシノ・ヤマト
その後、ノヴェラスは今にも崩れ落ちそうな皇城に立ち入り照明弾を炊いた。
「これは酷いな・・・、増援を呼ぶか」
暫くして到着した増援部隊と共に皇城に潜入すると、細長い木の棒が心臓突き刺さり即死している
「うっ・・・」
今にも吐きそうな増援部隊の小隊員達に
○○〇
「――総隊長、遺体の数は全部で300名です。 ですが、ヤマト皇国第一皇女イズ・ムサシノ・ヤマトと第二皇女ナハ・ムサシノ・ヤマトは確認しておりません」
「そうか・・・、分かった。 各部隊に告げろ、第一と第二皇女を見つけて治療しろ」
「了解」
タブレットを持った小隊員に指示を出した後、今まで隠し続けていた自身の身体に宿したスキルを発動させた。
ノヴェラス・ディルスの固有スキルは、〔
〔
〔
しかしこれらのスキル、普段ノヴェラスは使用していない。なぜなら代償が必要だからだ。〔
瞳の色が黒と青に変わり、髪色が黒から
「ふうぅううぅぅぅぅぅ」
それと同時に口から吐息を吐き、自分の身体を見て「久しぶりの感覚だな、これは。でも、あの時のような感じではなく、人を助ける」と呟くと同時に身体を屈めて
○○〇
大きな瓦礫を見つけ次第、次々と傍らに退かしていく様はまるで人型のブルドーザーやショベルカーの様だ。
「――て! 助けてください! だれかぁ!」
遠くの方から女性の声が響いて来たので、今退かしていた瓦礫を退かし尽くすとすぐにその声の聞こえる方にダッシュで向かった。
「大丈夫ですか⁈」
「あ、あなたは・・・?」
「それよりも、大丈夫ですか? 怪我しているのか?」
女性は静かに瓦礫から出ている手首を指差した後、「イズ姉が――」と再び泣き始めた。
「ん? イズ姉・・・? 待てよ、ひょっとして
「な、何で私の肩書を知っているの・・・?」
マジかよ・・・。
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