魔塔の魔女の実態は、〜のストーリー・メモ

→短編、8へんほど


魔塔の魔女の実態は、お見合いババアですよ。私だって素敵な旦那様を捕まえたい!』


3人姉妹の次女、エイリンは魔塔で働く優秀な人材だ。

姉の結婚も間近で、恋人が途切れない妹とは別な道を進んでいる。


それに文句はないが。不満はある。結婚願望はちゃんとあるのだ。けど、今の仕事も楽しい。

魔塔での面倒な事務処理もあるが、予算の獲得や成果の運用方法など任されている。


そう言ったのが苦手な魔道士、男どもの中で気負うことなくやっていたら

妙な仕事を任された。願望から始まって、実績が出たせいで続けられている。

行き遅れになりそうな男どもを、令嬢に紹介する仕事をさせられるようになったのだ!


なお、別途給金はおいしく頂戴している。


会話をたす

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「で、何をさせたいの?」


そう聞いたら相談し始めた。


計画性とは?いや、団体行動、協力体制。

お粗末だなあ。


紅茶を淹れてくれるメイドさんが現れる。

グルグル巻きとか、


プロならでは?普段がこうだったら嫌よね。



「なんか、誘拐なんだけど接待にも見えてきた。」

縛られているには同行の魔術士だけ。座らされ、器用に紅茶を手を縛られたまま飲む。


クッキーまで掴む余裕だ。


この人達の行動したのは評価できる。やり方はまずいけど。



予算をよこせなんて無理だし、

縁組みかしら?


私のような未婚の乙女より、頼りになる人がいるでしょうに。



「一体何をしている?!」



部屋に案内されて入ってきたのは、ここのトップらしいおじさま。

髪も髭も長い。尊敬されている魔術士なのだろう。周りの魔術士達がシャキッとした。


上下関係がしっかりあって、うちの塔より厳格そう。貴族っぽさも強い。


「西の塔の長、バイロン様だ。」




「今更だけど、ここってどこなの?」

「西の魔塔名義の屋敷で勉強会に使っている。」


ここの使用人からの連絡で来てくれたらしい。

「情けない。」


人の説教を関係ない立場のように聞いている現在。

東の魔塔は、個人の裁量でやれる利点はある。けど長期の予算はそれほどない。


「ここの予算組みってどうなっているのかしら。」

事務も貴族の人が働いていて、私には関係ないとはいえ気になる。




「仕事をしろ」


怖そー


もさっとしたオジサン


「長がまとめる部分も必要ではないかと!」


「君には馬車を用意しよう。」


改善されない


「私はここのことは知りません。ですが巻き込まれている被害者です


お髭のおじさま魔術士長

声の張りはもっと若そう。



相手探しなさいよ!


いや女はわからん


私も女よ!


いやそう言うことではなくてな




私は食い下がった。

そっちから関わってきたのだから、介入したって良いじゃない。


そう勢いで興味のままに、聞いていた。




7ー


問題は、やっぱり縁がないことですか?


高位貴族もいる事から、


資金繰りもだが、独り立ちは難しい。


家を飛び出して魔術士になった者もいるからな。


家に事情と生活能力的に難しい事になっていると?


家を頼れない、関われない意外なら


女性の情報網から、条件に会う方がいるんじゃないかしら?


年齢が少し離れたり、学園に通っていないと


「女友達の魔術士は、結婚するなら派閥も引っかからない相手が良いと。

条件としては、手繰り寄せられるのでは?」


性格やら懐具合は私には、どうにもできないけど。


魔術士の男は嫌だと言わない限り、縁があったら会ってみたい


ああ、そこは魔術士か。


服装の教育はしなくて良くても、考え方や喋り方は変えてもらった方が良さそう。

だって偉そうだし、坊ちゃんっぽいし。


結婚しても何もできなそー


なんだこの女って顔された。不服ー


長が結婚していないのも、問題か?


よくよく見てみる。


かっこいいかも。


ちょっと今後のお話をする約束を取り付け、私は無事東の魔塔に帰った。


報告で

お叱りくらい受けて。


西の魔塔長と知り合うという



結婚を決めてもらった。


私と。


友人にも、誘拐犯の主犯格だった男を紹介した。


婚約したらしい、


「おめでとう?」


「そこは普通に祝いなさいよ。」

「だって」


誘拐めいたことをされたし。


「まあ、私が手綱を引くからそんなバカなこと2度とさせないわ。」


とても心強い。



縁故、家の影響力、御令嬢との面会。


その前に、人柄の評価を入れて教育する役目を


東と西に魔塔との交流は深まった。


結婚からかもしれない


魔術士は粘り強いのよ





ーー

両親と姉、妹に紹介した。


玉の輿で、義兄より年上の夫となる。



付き添い


私が先に手を出していたり、突飛な行動をする事も多い相手だけど


仕事も楽しい


姉の子に英才教育しようとしたり、

お腹の子に何かの定理を読み上げたり?


子煩悩なのかもしれない。


私は未だにお見合いババアと噂されている。


ババアと呼ばれる年齢になったのかしらねー


そういう相手には、お話をすることにして妊婦でも元気にやっているわ。


無理しない程度と厳命されてるけど、楽しい毎日は続いていく。

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