第2話1番の仕事

先ず赤の1番が第1ゲートを通過しないと話しにならない。2番の白に先手を取られるからだ。

第1ゲートを通過したら、第2ゲートの手前の白線ギリギリに打つのがセオリー。

2番は容易に第2ゲートを狙えないため、中央のポール近くに布陣する。

玉が密集すると、敵に狙われ易い。打ち損じが無い限り、飛び石布陣はものを言う。


僕は中学二年の時、街の教育長が我々のゲートボール練習試合に参加したことがある。学校名と学年、氏名を尋ねられた。

おじいさんに、このオジサン誰ですか?

と聞くと、教育長だったのだ。

翌朝の全校朝会で、この学校にお年寄りとコミニュケーションを図るためゲートボールをしている生徒がいます。と、校長が話した瞬間、知ってるヤツは僕の顔を見る。

だいたい、趣味が囲碁、将棋、ガーデニング、ゲートボールと言ったら僕しかいないからだ。


中学生の時のアダ名は"オヤジ"、"変態"だったので、僕は悪い事はしないから、人気者であった。そこで、僕を師事してゲートボールをしたいヤツラが集まった。

こうして、ゲートボールブームが中学校に広まったのだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る