第2話

「れいなー!!お昼食べようぜ!」

4時間目が終わってガヤガヤしてる中私の教室にドカドカとやってきたのは彼氏の翔。

「今日早く起きたから自分で弁当作ったんだ!」

…え?

翔が弁当を???

「翔…それ、食べて大丈夫なやつ…?」

「おう!ほら、見てみろよ」

「うん…」

パカッ

神妙な面持ちでそっと開けると中にはノリが乗った白米が…

「ってこれおにぎりじゃなくて焦げた卵焼きじゃない!!しかもなんでこんなに卵焼きばっかなのよ!」

「それが…卵焼き作ろうとしたら卵焦がしちゃって、型崩れもしたからご飯みたいに詰めときゃいいかなって…クックパ⚪︎ド見て作ったんだけどな…」

恐る恐る卵焼きとは思えない黒の物体を蓋に移すとその下にはベッチョリしたご飯が…

「翔…?」

「あ…ご飯って米入れて水入れてから炊けばできるんじゃないの…?」

……

このとおり、私の恋人天海翔は料理がほんっとに出来ないのです…


「仕方ないなぁ。それ食べれなさそうだし、私のあげるよ。」

「ほんと?!れいな優しい〜!!」

目を輝かやかせて甘えてくる翔がめっちゃ可愛くてつい口元が緩んでしまう。


ほんと、犬みたいなんだから。


「はい、半分こね」

私のお弁当の中身を翔につぎわたすと

「あーん、してくんね?」

は、はあああああ????

やばいやばいどうしたらいいの!?

こんなことしたことない上にしかも恋人にするなんて!?


「れいな…?」

だんだん近づいてくる翔。

どうしよう!?

めっちゃ恥ずかしい…!!





……To be continued

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