『無垢』を再認識させてくれた、感動的なファンタジー物語

アダムとイヴの堕落劇は、それこそ小さい頃から何度も読みました。

『誘惑に負けて、神の教えに背き、堕落した』

如何にも悪いイメージをしていますが、この物語は違いました。

『無垢』が『原罪』と出会え、『愛』を知り、それを救うために自ら『堕落』を選んだ。

ものすごく感動的な話でした、止められても、傷付けられても、自分ではなく、好きになってしまった他人のために命を賭ける、たとえそれが『傲慢』だと言われても。

アカネさんと出会う前に、夢こそ持ってるものの、特に大きいな欲望を持っていなかった大家さん(もう正式的な名前よりこちらの方が馴染んでます……)一緒に暮らして行く内に徐々に惹かれて行く描写がとても甘々で満足です。

大家さんがそのまま亡くなるのかとヒヤヒヤしましたが、権能がなくなっただけで、普通にアカネさんと一緒に生活出来るハッピーエンドも、個人的にすごく好きです!

素晴らしい物語、ありがとうございます!