間話


『種族ユニークスキル"光るオーブ"が覚醒して、ユニークスキル"紙の魔眼“を獲得しました。

紙の魔眼により、紙魔法を獲得しました。

魔眼の効果により。スキル光魔法は、削除されました。』


なるほど、魔眼を獲得すると同系統の魔法しか覚える事が出来なくなるのか。

全属性魔法って憧れてたのになぁ。


魔眼を手に入れ、自分がどれだけ強くなったか試してみたい。


「雪音の、俺と戦ってくれないか?魔眼を試してみたい。」


「いいわよ。魔眼を手に入れただけで、私に勝てるとでも?」

雪音は、ニヤニヤとしている。

自分が勝てることを確信しているようだ。


(その鼻へし折ってやる。)

俺は、紙魔法で紙を作り紙を丸めて相手に飛ばす。

「新技、ペーパーライフル‼︎」ドンッ!

紙弾は、雪音の翼を貫通するがすぐに修復された。


「紙の魔眼。水の中じゃ不利そうな魔眼ね。でもいい魔側じゃない。」


雪音は、氷を作り、氷が刃物のよう形になり氷の斬撃を飛ばしてきた。

「アイスカッター」



間一髪で避けるが、俺の体に傷ができた。Sランク魔側なのに、傷が修復しない。HPも減っていた。


「紙って濡れるとヘニョヘニョになるでしょ。紙は水に濡れてると、物理攻撃が効くんだよ。魚は常に水の中だから相性最悪ね。」


Sランクの魔眼なのに、修復ができないって最悪だ。だからって降参したりなんかしないけど。


「ペーパーライフル!」

雪音の魔眼に向かって弾を飛ばす。今度は回避された。

「ペーパーゲージ!」

紙が雪音の顔に巻きつく。雪音の動きがとまる。


(やったか?)


「ふーん。まぁまぁ強くなったってことね。」顔の周りの紙が凍りつきパリパリと壊れる。


「アイスロック」

周りの水が凍る。俺は氷の檻に捕まった。


「まだやる?」


氷の檻に攻撃しても馬鹿ともしない。檻から出ることは不可能みたいだ。


「参った。降参。」

俺はまだまだ弱いらしい。

氷の檻が溶けてなくなる。


「もっとステータスをあげなさい。ステータスが全てではないけれど、ステータスが高い方がいいわ。」

雪音からのアドバイスが入る。


雪音は空高く飛び上がると

「私、そろそろ行かなきゃ行けないところがあるからお別れね。」と言った。


「えっ、」

突然の別れ話。驚いた声をあげる。


「どこ行くの?」


雪音は、転生した川の方に翼を向ける。

「あの山のてっぺん!」


「そっか。俺は山登れないから、気をつけて言ってね。」

俺は、手を振る代わりに頭を振った。


「誰に言ってんの。私は空の支配者になる者よ!どんな敵でもチョチョイのチョイよ!」


(かっこいい...)


「俺も海の支配者になれるかな?」


雪音は答える。

「それはあなた次第よ。かなり厳しい道だけどサメ三郎は、その道を進む覚悟は出来てるの?」


俺はうなずく。


「なら、言う事は無いわ。いつか立派な魔獣になって会いに来て。待ってるわ!」ドンッ!

雪音はそう言って、どこかへ飛んでいった。


「ピュロロロロロローーーーー」


鳥の甲高い鳴き声が聞こえる。


(サボちゃん、少し寂しいや。)


俺は、レベルを上げるためモンスターを探す。


____________________


『レベルが《1》上がりました。』

『レベルが《1》上がりました。』

『レベルが《1》上がりました。』


『LV15達成 SPボーナスを獲得しました。

LVUP報酬と合わせてSP +15。

LV20達成 SPボーナスを獲得しました。

LVUP報酬と合わせてSP +20。

LV25達成 SPボーナスを獲得しました。

LVUP報酬と合わせてSP +25。

LV30達成 SPボーナスを獲得しました。

LVUP報酬と合わせてSP +30。

進化が可能になりました。』


「ステータスオープン」


[種族]ベイビーコービットシャーク(亜種)

[レベル] 30/30

[名前]サメ三郎  


HP 140/140

MP 79/79

SP 136


攻撃力: 140

守備力: 95

魔法力: 53

魔守力: 72

素早さ: 174

運:50


スキル

[危機感知]LV2[鑑定]LV2 [高速パクパク]LV1

[噛み付く]LV1[紙魔法]LV1


ユニークスキル

[受け継ぎ]LV1

[経験値2倍]

[紙の魔眼](ペーパーピストル)(ペーパーゲージ)


種族スキル

[鮫肌]LV1[跳ねる]LV1[睨みつける]LV1 new「はたく」LV1 new



称号

[授かりし者][無慈悲][まぁいい事あるさ][じゃっこ]

____________________


だいぶステータス上がったな。

SP溜まってるし、スキルレベル上げてみるか、

紙魔法は、今の俺の生命線だ。鑑定、危機感知も上げたい。


それと受け継ぎ。レベルが上がったら引き継げるスキル増えたりするのかな?


俺はスキルレベルを上げた。


____________________

[紙魔法]LV4(紙製製)


紙を4枚生成できる。大きさによってMP消費が変わる。次のレベルまで[SP消費:100]


[鑑定]LV3


見たものの詳細が分かる。

モンスターの種属、HP MP ランクがわかる。

次のレベルまで[消費SP:50]


[危機感知]LV3

危険な場所を感知できるようになる。

命の危険がある時、警報が鳴る。 


____________________


(受け継ぎ、上げてみるか。)

詳細を確認する。


[受け継ぎ]LV1

種族スキルを一つ受け継ぐことができる。

次のレベルまでSP消費:50

(転生ボーナススキル)


「いけっ!俺の50ポイント!!」ドドン!



[受け継ぎ]LV2

種族スキルを一つ受け継ぐことができる。

受け継ぐスキルを1段階進化させる。

次のレベルまでSP消費:100

(転生ボーナススキル)


スキルの進化ってなんじゃこりゃ?


『スキルは、レベル上限に達すると。進化できます。レベル上限は、スキルそれぞれです。』


へぇぇぇー、知らんかった。まだまだこの世界知らない事多すぎるなぁ。



(サボちゃん進化可能な種族教えてー?)


『進化可能


[コービットシャーク(亜種)]

[キャットットシャーク(亜種)]』


[コービットシャーク(亜種)]

ベイビーコービットシャークが成長した姿。

この世界で最も小さいサメ。光魔法がつかえる。


魔眼があるから、光魔法は獲得できない。ただの世界一小ちゃいサメだな。これは無しで


[キャットットシャーク(亜種)]

背びれは2つあり、ひれの前方には一本ずつ大きな棘がある。獲物を潰したり砕いたりして食べる。見た目が可愛らしく、隠れるのが得意。


(おおぉーベイビー卒業かぁ。長かったような短かったような。)


「キャットットシャークに進化頼む。」


『キャットットシャークでよろしいですね?』


「YES!!」


『受け継ぐスキルは、いかがなさいますか?』


「鮫肌でお願いします。」


『かしこまりました。進化を始めます。』


自分の周りに煙が立ち体が光り始める。


『スキル[鮫肌]が進化して[強鮫肌]になりました。』


____________________


[強鮫肌]LV1


ざらざらした皮膚で触れた的に

(食らったダメージ÷2)のダメージを与える。

触れただけでも、2ダメージ与えることができる。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

作者レポート

間話が長くなっちゃった。



転生したらメダカだった。

始まり始まりーーー!



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