ずるい奴
逢雲千生
ずるい奴
年が明け、身を切るような冷たい風が独り身には
買い物を終えたアパートへの帰り道、その人は道の真ん中に立っていたのだ。
「久しぶりだね」
コートにマフラーを重ね、分厚い手袋まで着けた彼女は、待ちくたびれたと言わんばかりに両腕を胸の前で組んでいて、不遜にも見える態度をしている。
しかし慣れている俺にはいつものことで、それよりも待ち伏せされていたことに驚いてしまった。
「久しぶり……って、先週会ったばかりじゃないか。何かあったのか?」
彼女とは長い付き合いだが、こうして待ち伏せされることは滅多にない。
いつもは電話かラインで呼び出されるので、こんな風に直接声をかけられるのは新鮮な感じだ。
「何かなければ会いにも来るなって言うのかい? 君は相変わらず冷たいね」
「そうは言ってない。ただ、いつもそんな感じで呼び出されるから、そう思っただけだ」
最近使い始めたエコバッグを揺らしながらそう答えると、彼女は綺麗な眉をひそめる。
赤くなった頬と鼻が時間の経過を教えてくれるが、心配するにもされるにも、互いに強い気持ちは抱いていない。
普通の男なら、ここで心配して声をかけるのだろうが、俺達の間にそんな甘酸っぱい空気は必要ないのだ。
「まったく、君が遅いからすっかり冷えてしまったよ。君の家まで時間があるし、歩きながら話そうか」
何かあるじゃないか、という言葉を飲み込み、姿勢良く歩き出す彼女の隣に並んで話を聞くことにした。
「実はね、少し厄介な相談に来たんだ」
強くなっていく風がむき出しの頬を撫でる。
俺が見ても視線すら寄越さない彼女は、真っ直ぐに過去へと話を戻した。
「私が本業の傍らに、様々な相談を受けていることは知っているだろう。最近は環境の変化で相談内容も変わってきているし、電話やメールによる相談件数も増えているんだ」
「学生の話か?」
「それもあるが、ほとんどは成人済みの大人ばかりさ」
今の世の中は、大人も子供もスマホを持っていることが多い。
ゲームにしろラインにしろ、手軽に楽しめるコンテンツや連絡網が確立したことで、見知らぬ他人とのやり取りがネットよりも簡単になってきたらしい。
ゲームのチャットで学生が被害を受けたり、ラインの返信が遅いからとイジメを受けたりすることも増えていて、自分の学生時代とは大違いなほど
社会人も同じらしく、少し前に会った時は社内イジメについて調べているところだったな。
出会った頃から人の話を聞いて相談に乗ることが多かった彼女は、社会人になってからも相談を受けることが多いため、それを副業にしているのだとか。
話しやすいからか、それとも安心できるからか、その理由はわからないが、少なくとも相談したくなる程度には信用できるのだろう。
最初は人づてに受けていた相談を、今では本気かどうか判断するために有料にして副業化しているのだそうだ。
料金はそこそこするため、それで諦めるようならそこまでだと彼女は笑っていたが、それでも引っ切りなしなのだから不思議なものだ。
そういえば、自己紹介がまだだった。
俺はまだ名乗れないが、彼女は
互いに個人情報を秘密にするほど偉いわけでもないし、危ない橋を渡っているわけでもないが、今はこれだけにさせてほしい。
揃って成人した社会人だが、恋人同士でも友人同士でもない。
彼女と俺は、そういった関係を保ち続けるような間柄というだけだ。
と、ここまで喋りすぎたから話を戻そう。
衣山が相談を受けた相手は、まとめると、会社の先輩のずる賢さにやられて追い詰められているという人のようだった。
彼女が聞いた話だと、相談してきた人は相原と名乗ったという。
相談の依頼はペンネームで良いらしいが、匿名は許されないため、それが本名かどうかまではわからない。
ただ、メールで送られてきた内容を見る限り、嘘ではないと彼女が判断するくらいには本気だというだけのことだ。
というか、相談所みたいなことをやっているのは知っていたが、仕事内容や依頼人とのやり取りの仕方などを聞くのはこの時が初めてだった。
これは聞いても良いものかと思い、彼女に言ってみると、
「これは私の一人言だよ。君は黙って聞いて受け答えしてくれたらいい」
「それはもう、一人言じゃないだろ」
「一人言だよ。君が誰にも言わなければね」
ニッと笑った彼女。
他の男が見れば魅力的に見えるだろうが、俺には背筋が寒くなるだけだ。
こうやってずっと巻き込まれてきたからか、言い返す気は起きないが、今度は何をさせられるのだろうと憂鬱にはなる。
そうこうしているうちにアパートに着くと、彼女は慣れた手つきで俺のポケットから鍵を抜き取り、さっさと開けて中に入ってしまった。
遅れて中に入れば、勝手知ったる我が家に暖房がつき、明かりが灯されている。
今年買ったばかりのストーブに火が灯されたところだったらしく、灯油ストーブ独特の燃える音が響いた。
「ようやくストーブを買ったのか。でも、灯油ストーブなんて古いね。危なくないのかい?」
「電気代よりはマシだよ。灯油だってポリタンクで買えば結構持つし、喉が乾燥しにくいからな。それより夕飯はどうする。食うか?」
「いや、食べてきたからいいよ。飲み物だけもらえるかな」
言われて冷蔵庫を開けるが、中には何も入っていない。
だからこそ買い物をしてきたのだけれど、こういう急な来客の時は本当に困る。
近くの棚を開けて、ようやく買い置きしていたコーヒーを見つけた時は感動したくらいだ。
朝ご飯用にと買ってきた牛乳を入れてカフェオレにして出すと、すっかり寛ぐ彼女をリビングに置いて夕飯作りを始めた。
今日は寒いから鍋にしようと思っていたが、さすがに一人で食べるのは気が引ける。
衣山が夕飯を食べてきたとしても、鍋ならつまめるだろうと考え、一人用から大きな鍋に切り替える。
そして買ってきた具材を詰め込めるだけ詰め込み、火をつけて少しずつ火を通した。
具材全てを入れ終えると、後は味付けして煮込むだけなので、弱火にしてリビングに入る戸を開けると、コタツに入ってテレビを見る衣山の横顔が目に入った。
男の一人暮らしで、今は夜遅く。
終電まで時間があるとはいえ、シチュエーション的には何かあってもおかしくない状況だ。
衣山はそれなりに整った顔立ちをしているし、普通の男なら据え膳と思ってもおかしくないだろう。
彼女だって過去に恋人がいて、そこそこの付き合いはしていたと言っていたから、女性が夜に一人で男の部屋に来ることの意味くらいはわかっているはずだ。
だがしかし、
「これが違う女の人だったらなあ……」
ポツリとつぶやいた言葉が、彼女なしで一人暮らしの俺に冷たい風が吹きつけた気がした。
鍋が出来上がるまでコタツで暖をとり、買ってきた酒とジュースを衣山に勧めると、彼女は素直に受け取った。
衣山はけっこう飲める方で、あっという間に酒がなくなったため、買いに行ってくると彼女が出て行ったのが五分前。
すでに出来上がっていた鍋をコタツの上に置くと、今日は泊まりになると確定した日程に溜め息がもれた。
衣山が俺に会うのは、いつも相談のことで悩んだ時だ。
これまでもいろいろなことがあったけれど、その
そのお礼にと食事をおごってもらったり、プレゼントをもらったりしてきたけれど、今回はかなり難航しているのだろう。
酒の缶が転がるコタツの上を掃除し、ゴミ袋に入れたところで帰ってきた衣山の表情は、会った時よりも深刻になっていた。
「それで? 何でつまずいてるんだ」
鍋をつつきながら酒を飲む。
彼女は最初こそ元気そうに振る舞っていたが、今はすっかり気落ちしている。
コタツに突っ伏してしばらく経つが、まだ話せる状態ではないのだろう。
俺は空腹の胃に温かい食事を入れられたことで気分が落ち着いてきたが、まだ話せない彼女の返事を待ちつつ、酒をちびちびと飲んでいた。
湯気の先に見える彼女の姿にも慣れてきた頃、ようやく彼女が突っ伏しながら口を開いた。
「……証拠がないんだ」
絞り出すように言われた言葉は、最初理解できなかった。
しかし顔を上げた彼女が「証明できる証拠がないんだ」と言ったため、ようやく話が理解できたのだった。
相談してきた相原さんの依頼は、先輩になすりつけられた失敗の証明と、自分が無実であるという証拠を探して欲しいというものだったらしい。
相原さんの先輩は普段からだらしなく、同じ部署の人は知っているものの、上司や他部署の人には愛想が良いらしく、いつも同僚達が割を食うはめになっていたという。
これまでは些細な事ばかりだったので、波風立てないようにと誰もが黙っていたそうだが、先日、取引先への発注ミスで大勢の人から事務が責められることになり、部署全体はもちろん、発注した先輩も責められることになった。
しかし一方的に責めるのはまずいと判断した取引先の担当者が話し合いの場を設けたところ、先輩は相原さんがやりたいと言って仕事を横取りしたと嘘をついたのだという。
つじつまが合ってしまったのか、それを信じた担当者と会社の上司は激怒し、相原さんは一連の責任を負うことになりそうだと泣いていたらしい。
「私は相談を受ける時、大まかな内容をメールでもらってから決めるんだ。それから電話も交えて行うんだけど、今は停職になるか減俸になるか、上が判断しかねている状況らしい。処分が下る前に、自分の潔白を証明してほしいという依頼なんだよ」
「そっか……」
「電話越しに泣いてたんだ。だから少し、悔しくてね」
そう言ってまた突っ伏した彼女は、せっかく取り分けた小皿の中身が冷めるまで動かなかった。
いつもより酒が過ぎてしまった彼女を布団に寝かせると、もう少し食べようと鍋を温め直す。
煮立つまで待っている間、相原という人のことを考えて見ることにした。
今回の依頼人である相原さんという人は、俺達と同年代の男性で、役職は持たないが頼りにされるくらいには仕事が出来る人らしい。
これまでいくつものプロジェクトに関わり、それなりの業績を上げてきた人で、元は営業にいたのだという。
今は事務で働いているが、営業部時代の人脈は今も生きていて、それによって事務仕事の効率化が進んだという実績もある。
これだけ見れば普通に仕事が出来る男だが、容姿は正直パッとしないらしい。
さすがに個人情報は見せてもらえなかったし、教えてもらえなかったが、彼女の話からすると、仕事が出来るフツメンという名の普通の男だということまではわかった。
反対に罪をなすりつけたという先輩――仮に鈴木としておこう、という男はそこそこ容姿が良いらしいが、仕事はほとんどできないらしい。
入社当時から営業部を希望していたが受け入れてもらえず、いくつかの部署を転々とした結果、事務に配属されたという経歴があるそうで、相原さんとは真逆の立場のように見える。
いずれは出世するだろう相原さんと、いつ首を切られるかわからないような鈴木なら、部署内でも扱いが変わっていただろうから、いくつかの原因で生まれた嫉妬から鈴木が起こした突発的なことかもしれない。
けれど……。
「嫉妬にしては、結構単発的なやり方だよなあ」
どこにでも一人はずる賢い奴がいる。
俺にだって覚えがあるし、やれたことだって少なくない。
鈴木だって顔が良いならモテていただろうし、一応は会社に残ってきたなら、それなりにできることはできていただろう。
出世は望めなくても、業績が安定している会社であれば簡単に首は切られないはずだ。
相原さんの話でも仕事はそこそこ出来ていたようだし、いや、それなら少しは評価されていそうだが、それもないのであれば積み重なった嫉妬が起こした嘘なのだろうか。
沸騰しだした鍋をかき混ぜながら悩み、だんだんと頭がクラクラしてくる。
衣山ほどではないが、そこそこ飲んでいたことを思い出してお玉を置くと、頭を冷やすついでに水を飲むことにした。
フラフラする視界をどうにか落ち着かせながら、コップに水を汲み始めた時、ハッと頭に何かが浮かんだ。
それは次々と形になり、言葉になり、あふれ出す水が手にかかった時、ようやくこの引っかかりがとれた気がしたのだ。
急いで火を止めて隣の部屋に戻ると、家のノートパソコンを立ち上げて文章を打ち込む。
頭の中の言葉を全て打ち込むと、鍋や水浸しのコップの存在を忘れてベッドに潜り込んだ。
案の定、朝になって衣山が文句を言ってきたのは言うまでもない。
「鍋の中身は煮すぎてグチャグチャだし、コップは水浸しでそのままだし、君は昨晩何をやってたんだ。火は止めていたから良かったけれど、そんなに飲ませた覚えはないよ」
どうやら鍋の残り物を朝食にしようとしていたのか、酒の残る頭に響く声量で怒られた。
それでも食べられる程度には具が残っていたのか、彼女は取り分けて勝手にご飯と味噌汁まで食べ始めている。
いつものことなので何も言わないが、食べながら文句を言うのだけは勘弁してほしかった。
「記憶がなくなるほどは飲んでない。ただ、気づいたことをパソコンに打ち込んでいたらねむくなっただけだ」
そう言ってパソコン画面を見せると、彼女は内容を読んでうなずいた。
「そっか、たしかにそうだね。君の考えついたとおりかもしれないよ。さっそく話してみる。ありがとう」
「どういたしまして」
不機嫌さが吹き飛んだらしい衣山は朝食を食べ終えると、俺の考えたことを相原さんに聞くために家に帰っていった。
結局、話すだけ話して眠っただけだが、帰り際の笑顔を見る限り相当悩んでいたことだけはわかる。
俺も起きたら言いたいことはあったし、せめて朝食の片付けくらいはしていってほしかったけれど、今回は依頼人のために何も言わないことにする。
自分の分が少しだけ残る鍋の中身は、煮詰まりすぎてしょっぱかったが、二日酔いの頭には効いた気がした。
あれからしばらく経って、彼女から着信があった。
どうやら相原さんの一件が決着したらしい。
結果は相原さんの勝利……いや、潔白が証明されたそうだ。
「君が考えついたことを相原さんに聞いて回ってもらったら、完全なクロだった。先輩だという男は他の部署でも同じ事をしていたらしくて、かなりの人から恨まれていたらしいよ。その人達が相原さんの上司などに先輩の本性を暴露したとかで、改めて調べてみたらいろいろ出て来たんだそうだ。相原さんは取引先の担当者と上司、そして先輩からも謝罪を受けたけれど、その代わり公にはせず、先輩にはそれ相応の処罰を下すってことで決まったらしいよ」
「そうか。それなら良かった」
俺も気になっていたので、きちんと終わって本当に良かった。
鈴木にとっては最悪な結果だろうが、これで相原さんも事務の人達もやりやすくなるなら良いことだろう。
衣山にはお礼にと食事に誘われ、日程と場所を決めたところで、改まったように聞かれたことがある。
それは、どうして先輩――鈴木(仮名)の所業がわかったのかということだ。
実はあの夜、俺はコップに注がれる水を見てあることが頭をよぎったのだ。
それは「二度あることは三度ある」ということわざだ。
そして増えていく水を見ながら、発注ミスの責任を仕事が出来る後輩に押しつけたことが、実は初めてではなかったのではという疑問が浮かんできた。
衣山もそこは引っかかっていたのか、話の中でやたらとミスの押しつけについて話していたし、俺もそこが気になっていたからだ。
だからこそ浮かんだ疑問なのだろうが、それが一つの答えに繋がったのは、俺自身も経験があったからだろう。
俺は今の仕事に就く前に、いくつかバイトを転々としていた時期があった。
主に人間関係が原因で居づらくなってしまい、どれも一年は持たなかったと思う。
しかし仕事自体は問題なかったため、辞めるのはすごく辛かった。
それでも辞めざるを得なかったのは、人の心の変化に気づいてしまったからだろう。
ようやく仕事を覚えて楽しくなってきたのに、それを心ない人に邪魔されて罪人扱いされることがあった。
それが積み重なっていくと、最初は
仕事を辞める度に衣山に愚痴っていたが、思えばあの時間があったから、こうして今の仕事に就く決意が出来たのかもしれない。
今の仕事でようやく社会人としての自分を認めてもらえた気がしたので、そう考えるとバイト時代の経験も悪いものではなかったのだろう。
少しは人を見る目が養われた気がするが、今だって足を引っ張る人は少なからずいるし、邪魔をしてくる人だって存在する。
それでも続けられるのは、どんなことがあっても続けたいという強い気持ちのおかげなのかもしれない。
正直、相原さんは仕事が出来るがモテる人ではなかったのだろう。
そしておそらくだが、ずっと容姿で乗り切ってきた鈴木には、パッとしない後輩が自分の先を行くのが目障りだったのかもしれない。
それ以外でも、自分の立場を守るために何人もの人を陥れようとした時点で、彼は何かが吹っ切れていたのだろう。
一度でも悪いやり方で楽を覚えると、人はこうも
衣山と相原さんは、鈴木をずる賢いと言っていたが、俺には狡いだけでなく努力しようとすらしない奴にしか思えなかったというのもあるかもしれない。
何にせよ解決したのなら良いことだ。
後は会社の判断に任せて、相原さん達はいつも通りの生活を送れることだろう。
小さく笑うと、気づいた衣山が「何だ?」と聞いてきたが、そこは「何でもない」と誤魔化した。
湯気を立てながら煮立つ鍋の中身をかき混ぜると、俺は衣山に言った。
「奢ってもらう食事とは別に、久しぶりに飲まないか。ちょうど鍋を作ったところなんだ。酒も買ってあるし、この間のリベンジとまではいかないが、たまにはゆっくり飲もう」
スマホの向こうで了承した彼女が来る頃には、鍋の具材は味が染みて美味しくなっていることだろう。
いったん火を止めて冷蔵庫を開けると、買い置きした材料をいくつか取り出し、まな板の上に並べてみる。
お疲れ様の意味も込めて、今日はつまみもいくつか作ってみるかと包丁を握ると、後は作っていくだけだ。
今日は食べる方を優先したいので、多めに作ってみるかとも考えつつ材料を切っていく。
こうして今日の夜も、酒を
しかし悪くはない。
彼女いない歴は言えないし、家に上げた人の人数も言えない。
けれど胸を張って話せることが一つだけある。
それは俺と衣山の話。
恋人でも友達でもない、不思議な男女二人の話だ。
まだまだ続くが、今日はここまでにしよう。
機会があったら他のことも話すよ。
またな。
ずるい奴 逢雲千生 @houn_itsuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます