前のエピソード――関係者

　エリス

　クレバー家の肝っ玉母ちゃん。

　娘が欲しかったのに生まれたのが全員男だったため、息子たちが可愛い彼女を連れて来ることをひたすら楽しみにしている。セインが学校に通っていた頃はルーチェを職場に呼ぶくらい可愛がっていた。

　リベル

　クレバー家の長男。魔法警察。

　下に四人も弟がいるせいか、穏やか且つしっかり者の男性。しかしタガが外れると末っ子のユアン相手に本気で手を出すなど、感情で動く面も見受けられるが家族を非常に愛している。大事な弟のセインの手術代を持って逃げた父親の行方を追っている。

　コリス

　次男。魔法省秘書課所属。

　時々秘書として魔法省の人間の付き人になる場合もあり、魔法省、魔法調査隊に所属している魔法使いを数多く見ている男性。魔法について内に秘めた情熱があり、普段は優しいが魔法の事となると毒舌になる。パルフェクトの追っかけ。

　権力を利用しつつ、大事な弟のセインの手術代を持って逃げた父親の行方を追っている。

　ジェイ

　三男。魔法情報局ハッカー。

　学生時代はヤミー魔術学校と通っていた公立学校が近かったため、セインとルーチェのお守り役だった。ルーチェからはジェイ君と呼ばれている。髪がぼさぼさの地味な根暗っぽい風貌であるが、頭の回転が速いため、魔法情報局の優秀なハッカーとして働いている。大事な弟のセインの手術代を持って逃げた父親の情報を集めている。

　セイン

　四男。クレイジーの双子の兄。

　8歳の頃ヤミー魔術学校に入学しており、ルーチェとは大の親友であったが、心臓病を発症。やむを得ず学校を辞めることになり、入院と退院を繰り返す生活を始めることとなった。魔法の話をするセインの姿を見て、双子の弟のユアン（クレイジー）が代わりに学校へ行くと言い、セインの代わりに魔法使いを目指し始める。簡単な緑魔法であれば発動できる。

　父親

　家の資金を持って逃亡。消息不明。