34 ハッピーエンドを求めてジュリアス
【タイトル】
ハッピーエンドを求めてジュリアス
https://kakuyomu.jp/works/16816700429387034698
【作者】
@Kamatsu 様
【ジャンル】
ホラー
【あらすじ】
少年ジュリアスの毎日は人々との交流にある。公園で友達といなくなったピエロの人形を探したり、誰かが結婚の約束をしたり。そんなありふれたはずの日々はある日終わりを告げる。突如街が炎に包まれたのだ。一体何が起こったのか、ジュリアスにはわからない。助けてくれた女性が言うには、村は「クレイジー」と呼ぶものに襲われ、子どもたちは誘拐されたと。絶望の夜から、ジュリアスが「ハッピーエンド」に辿り着くことはあるのか。
※第10話 別れ まで読んだ時点での感想です※
【魅力】
今作の文章が非常に特徴的であることは、その一ページ一文目からわかると思います。また、登場人物の会話にはなんとなくですが洋画っぽさというか、欧米的なやりとりを感じます。リアクションが「HAHAHA」って笑われて返されそう、とでもいいましょうか。ジュリアスたちは子どもであるはずなのにそういったセリフ選びもあって大人っぽく見えます。二話のプロポーズめいたやり取りからもそういったテイストを感じます。それらを踏まえて、いわゆるweb小説ではなかなかお目にかかれないような、独特の世界観を一発で提示している小説だと思います。
【気になった点】
読んでいて、そして読んだあとの感想として残ったのは、「外国語を日本語翻訳した文章のような構成で、内容が頭に入ってこない」でした。わかりにくい物語、というものにも様々な種類があると思います。構造を多層化し交錯させて複雑にしているもの、専門用語を乱発して取っ付きにくくしているものなど。ただ、今作に関しては単語同士、文章同士の「つながり」が読み取りにくく、結果「どんな話なのかわからない」という事態を引き起こしていると考えられます。もちろん、文体というのは作者様の個性のひとつですから、変えることが必ずしも良いとは限りません。ただ、ある程度シナリオ展開が見えてくる、一本筋の通ったような文章構成であれば、よりこの世界観を理解できるように思いました。
【その他】
まったく予想できない物語展開、という触れ込みのものはありますが、今作はそういった部類に含まれるのかな、と思います。
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