24 グラムエイジ
【タイトル】
グラムエイジ
https://kakuyomu.jp/works/16816700428517963892
【作者】
やまもとゆう 様
【ジャンル】
異世界ファンタジー
【あらすじ】
封印されたはずの血の王オロロが復活した。オロロを封印した一族の末裔・アイリは一族の長老からそのように託宣を受け、オロロの脅威から世界を守るべく「剣の団」への入団を命じられる。「剣の団」は首都テイクンシティーに設立された、血の王の生み出した怪物・見えざる者の討伐集団である。オロロを封印した太陽の始祖の一族の血を継ぐ彼らの力を借りて未来を変える。箱入り娘のアイリは見えざる者たちとの戦いへ身を投じることになる。
※第41話 部屋 まで読んだ時点での感想です※
【魅力】
真っ先にあげるべきはそのキャラクターの際立った個性だと思います。「個性溢れるキャラクターが魅力的です」とは私も感想を書かせていただく中で何度か書いた言葉ですが、今作においてはキャラクターが個としてその世界にしっかり「立っている」という意味で個性的である、と思います。キャラクターの書き分けがというより、キャラクターが一個体として物語の中で自立している、そんな印象を受けました。
単に性格を並べるなら、引っ込み思案のナエカに剽軽なジェイをはじめとして、一行で端的にキャラクターを説明することができるくらい明瞭です。ただそれだけではなく、キャラクターひとりひとりに躍動感がある、とも言えると思います。性格が物語でわかりやすく提示されているから、キャラクターが何を考え、どう反応し、行動するかに納得がいく。そのあたりの理解がしやすいですし、行動原理がわかればキャラクターに共感したり感情移入もしやすくなるので、彼らを個人としてすんなりと認識できるのだと考えます。
【気になった点】
地の文の描写がパターン化しており、所々単調な印象を受けました。たとえば新しいキャラクターが登場したときですが、髪、瞳、衣服、体型、身長といった外見の情報がまず提示されます。それが問題というよりは、どのキャラクターが出てきてもその辺りが機械的に描写(説明)されるので、文章のテンポや抑揚の変化を感じにくかったです。外見描写を劇的に表現してほしい、という意味ではありませんが、キャラクターが多くその個性が多様であるぶん、賑やかな会話に比べ地の文が淡白に感じてしまうのが惜しいように感じました。
【その他】
外の世界をほぼ知らないアイリが「なぜなに期」の子供みたいだなあと微笑ましく読んでいました。周囲は振り回されてますが。
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