第61話 番外編・ぶれぶれホシホウジャク

 まだちょっと暑いので、外でのバードウォッチング散歩はお預け中です。


 その代わり、カメラを持って庭へ出ることが多くなりました。

 まぁ、蚊に刺されまくりますけどね!


 夕方頃、家でパソコン作業をしていると、外から小鳥の声が。


「ジュリリー、ジュー、ジュリリリー」


 この声はエナガでしょうか。さっそくカメラを持って、行ってみま……。


「カメラ、電池切れてるーーー!?」


 そうだった。この前、電池が切れるまで庭で鳥が来るのを待って、結局なにも撮れなかったんだ。


 なぜ充電をしていなかったんだと後悔しながら、コンセントに充電器を差します。外から鳥の鳴き声が聞こえる中、まだかなまだかなと待ち続けます。


 ようやく画面がつくまで充電ができました。カメラを持って、慌てて外へ。


 しかし、鳥の姿はどこにもいません……。


 声が少し聞こえていたので、戻ってこないかなと待っていました。結局、やってきませんでしたけどね。


 ブラブラと辺りを歩いて、鳥がいないか待ってみます。すると、花に虫がやってきました。


「あれは、ホシホウジャク!」


 ホシホウジャクはスズメガという仲間で、蛾の一種です。蛾ですが、昼間に飛んで、花の蜜をよく吸います。体が太く、羽が小さいのが特徴。この羽を高速で動かしながら素早く飛び回っています。知らない人が見ると、よくハチドリだと間違えるみたいですね。


 ホシホウジャクに向けて、カメラを構えます。しかし、ホシホウジャク、高速で飛び回り、なかなかとらえられません。庭に植えられた花から花へ。長い口吻を伸ばして蜜を吸い回っています。


 カメラで追いかけ、姿が撮れたとしても、その姿はほぼブレブレです。素早く動き回って、止まってくれません。


 何十枚か撮って、ようやく一枚、体が見られる写真が撮れました。


 羽は高速で羽ばたいているのでわかりませんが、お尻のほうにある黄色、黒、白の模様が特徴的です。


 その後、しばらくホシホウジャクは花の蜜を吸って、どこかへ飛んでいってしまいました。


 私、蛾の中でも、スズメガ類はけっこう好きです。ホシホウジャクと並んで、オオスカシバもお気に入りですね。こちらは緑色っぽい体をしていて、羽は鱗粉がなく透明なんです。ホシホウジャク同様、昼間に飛んで花の蜜を吸いに来ます。


 家の庭でも何度か見かけたことがあるので、今度撮ってみたいですね。


 鳥は撮れませんでしたが、ホシホウジャクが撮れて満足でした。



《今回の写真》

・ホシホウジャク

https://kakuyomu.jp/users/miyakusa/news/16817330663898066713

(おまけ:ブレブレな写真をTwitter(X)に載せておきます。)

https://twitter.com/miyakusa_h/status/1703718153833058347



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