いつかのぬいぐるみ

黒木裕一

いつかのぬいぐるみ

小さいころに好きだったぬいぐるみ

何よりも誰よりも大切だった


ずっと見つめていた輝く目は

大きくなったら曇ってた



小さいころに好きだったぬいぐるみ

犯罪めいたその魅力に信仰心すら抱いていた


ずっと想っていた澄んだ心は

大きくなったら汚れてた



小さいころに好きだったぬいぐるみ

寝るときもお出かけも一緒だった


ずっと抱いていた確かな夢は

大きくなったら消えてた



ふと、夜空を見上げる

何気ない顔の空には、あの頃の目のように輝く星があった

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いつかのぬいぐるみ 黒木裕一 @yuuichi_write

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