魔王の嫁

ニガムシ

第1話 経緯

その日、勇者が魔王に敗れた。

世界の終わりと嘆く者もいれば、それを受け入れる者もいた。

しかし、世界は何も変わらなかった。それどころかより平和になっていった。

なぜなら、国をおさめるために各国に一人ずつ国王の代わりに魔王を配置したからである。

混乱を招くと思われたそれは意外と順応していった。

そして、魔物と人間が暮らし始め、そんな毎日が普通になっていった。

 

ある日の朝

~魔王城~

魔王「うーむ、取引がうまくいってないようだなどうしたものか」

私は魔王であるしかし魔王といっても人間でいう国王のようなものである

そして国の貿易について考えている時

執事のセバスが言った

セバス「魔王様、メイドを一人雇っていただけませんか?」

そんな事を言い出した。

魔王「何だ急に」

セバス「魔王城で働くメイドの数人が急にやめると言い出しまして」

そういいながらセバスは一通の手紙を差し出した。

魔王「何々、東の国の方が収入がいいのか」

私の勝手だが確かに、ほかの国に比べれば私のとこは収入は少ないな、そう思いながら朝食を食べていた。

セバス「もうメイドは三人だけになってしまいました」

確かにこの城を掃除したりするのは三人では少ない

魔王「そうだな難しい話だ」

私が頭を抱えていると、

セバス「魔王様、この際ですので魔王様の世話役も雇ってはいかがですか」

私の世話役はセバスがつとめているのだが

魔王「おい、セバス」

セバス「魔王様なんでしょう」

魔王「世話役はお前が担っているではないか」

私は疑問に思いながら

セバス「私も年ですので」

何が年だ、不老のくせに

魔王「まぁ、お前の好きなようにすればいい」

セバス「了解しました、私にお任せください」

そう、言いつつセバスは部屋を出て行った。

そして私は次の仕事に移る事にした。

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