天気名称予報

ぐぐ

ぐぐ

 花びら占いというのがありますね。

 片思いの異性が自分に好意があるか、それを知りたいがために、好き嫌いの順などで花びらを一枚一枚ちぎり取り、最後に残った一枚が好きか嫌いかのどちらかになるかを見極め、異性の気持ちを推し量る。

 この占い、大人になってからする人はいなさそうですが、子供の頃なら誰しもが一度は占いをした経験があるんじゃないでしょうか。

 花を手に持って行うということで、単なる占いだけでなく、どこか長閑な思い出となっている人も多い気がします。

 自然的な遊びといいますか、それほどお金を必要としませんから、外れてもそれほどムキになることもない。

 これは占い全般にいえそうで、当たるかどうかに対する期待感はほどほど。

 予想が外れても気にしない人が多数だと思われます。 

 しかし、同じく低価格ですが、これが外れてしまうと非常に困るんですよね。

 大事なイベントで外れてしまうと、せっかくの思い出作りが台無しになりかねません。

 ――The気象予報――

 クールに登場していただきましたが、現状、気象庁の降水の年平均予報精度は83%と、高いとはいえまだ100%ではないとのことです。

 確かに、いまだに突然の雨のため、駅のホームで立ち往生するという光景が見られますし、予報精度100%までには課題がまだまだありそうです。

 一度ここら辺りで、気象庁は精度100%への意気込みを語ってみてもよいでしょうし、予測を外していることに対する謝罪をしておいてもよさそうです。

 番組で、いつものように気象予報士が地図の前に立って予想する、と見せかけて、


「先日は気象予報を外してしまい、大変申し訳なく思っております」


 というのもよいでしょうし、


「昨日は突然の土砂降りを予想しきれず、申し訳ございませんでした。私自身もベランダの服を濡らしてしまい、今日は昨日と同じ服を着るハメになっています」


 でもいいですし、


「降水予報を外してしまい、申し訳なく思っています。そこで本日は髪を濡らしてみました」


 と髪を水でぺちゃんこに濡らして登場すれば、さらに反省感はでるでしょう。

 反省という意味では〈お天気お姉さん〉もいったん休んでもらって、主婦ウケのよさそうなおばちゃん〈お天気おばちゃん〉を登場させて、視聴者を和ませるのも効果的かと思います。

 その場合、番組のメインセットはちゃぶ台で、おばちゃんはその前で横になっている状態。ゆる~い雰囲気が面白そうです。喋り方もおばちゃんらしく、いきましょう。


「ほないくで。今日の大阪の天気、晴れやわ。北は晴れ、南も晴れ、東も西も晴れ。もし通り雨降ったら? 電話し。迎えにいくさかい、ちゃ~んと迎えにいくさかい、ただし死神がな! ああ、そっちのお迎えは嫌いかいな。あと帰りな、あのあれ、万代の卵、安いから買ってきて。ダチョウはあかんで。鶏な、鶏の卵な。ほな」

 

 おばちゃんの感じが、ドン! 

 フレンドリーではあるんですけどね。

 またおばちゃんが堂々とし過ぎていて……、まるで天気を操っているかのようにも見える!

 となるとやはり〈お天気お姉さん〉をメインにするのがよいのでしょうか。私はそうともいえないと思います。

 なぜってお姉さんという名称は、少し幼い雰囲気がありますし、天気を語るにしては軽すぎますよ。

 一方〈気象予報士〉は……、逆に堅すぎますよね。

 と引っかかるところもあり、ここらへんの名称を見直してもよい時期だと思うのです。

 その際のネーミングですが、参考としていくつか挙げてみようと思います。

 



 気象班長ならぬ〈気象半丁〉   

 ……うーん、こりゃギャンブルだ、アウト


 〈気象予想屋〉            

 ……うーん、こりゃ競馬だ、アウト

 

 〈気象流年法〉            

 ……うーん、こりゃ手相だ、アウト


 〈六星気象術〉            

 ……うーん、こりゃ占いだ、アウト


 〈気象マスター〉           

 ……まずまず。悪くはない。




 ああ、残念ながらもう一ついいのが出ませんでした。。

 天気を解説するわけですから、もっとこう、元気がよく、トークもする風なですよねー。

 それがなかなか簡単にはねー、出ませんよ。 

 トーク、トークなあ。トーク。トーク? 

 そうか! これだ!

 




 

 〈実況パワフル天気予報!〉



 


 カーン! とサインを盗んでしまいました。

 思いっきりコナミさんの野球ゲームのパクり。

 でも、名称自体は悪くないと思うのです。

 気象予報はトークという点で実況に近いところもあるし、スタジオには野球の進行経験があるアナウンサーもいる。

 この気象予報士とアナウンサーが切磋琢磨すれば、新しい気象予報の境地を拓けるかもしれません。

 

 例えば快晴の場合ですと、 


「今日の天気は、全国一日中快晴です。見てくださいこの青空。どこもかしこも青い、青い、青い。青のホーム欄!」


 という流れになりそうです。

 

 雨の場合だと、


「残念ながらお昼から降水確率70%です。そこのあなた! 傘を持ってお出掛けするのかしないのか! セーフか! アウトか! 監督は見ている!」


 なんだかうるさい番組となってきましたね。

 この場合は〈風神雷神〉と名乗れば、うるさい行動とネームのバランスは保てそうですし、精度もすごく高くなるでしょう。

 以上、天気名称予報でした。

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天気名称予報 ぐぐ @yoyoyou

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