第2話 アリアからの手紙

エディヤside


「失礼します。アリア・ラミーリア様からのお届け物です」


さっき俺の誘いを断った女から手紙が来た。

「なんだなんだ?今頃誘いに乗るのか?それなら、もう遅いぞ。なんたって今夜はディアとだし」

封を開ける。

「読み終わりましたら、サインをお願いします、とアリア様がおっしゃっていました」

「サイン?めんどくさいな。俺のペンをとれ」

王族にはそれぞれに、サイン用の特別なペンがある。だからサインした書類には、それなりの効力があるとか言ってたが、よく分からん。

「どうぞ。しっかり読まれたあとにサインをお願いします」

「あぁ、分かった分かった」


さっさと読んでサインしよ。




……。読めん。なんだこれ。外国語か?

「どうされました?もしかして読めませんか?」

「バ、バカ言うな。ちゃんと読んでる」

「それはすみません」

「ふん。すぐ読む」



5分後。

「読み終わりましたか?」

「あ、あぁ、読んだぞ」

「ではこちらにサインを」

「分かった」

結局何が書いてあるのか、何にも分からなかった。が、アリアのことだ、大したことは書いてないだろう。そもそもなんで外国語で書くんだ。くそっ。


サインがイラついてちょっと不恰好になったが、気にしない。俺が書いたっていう事実だけが重要なんだろう。


「ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします」


地味にイラつかせる、アリアの従者がでていった。

イライラするぜ。今日はぱーっとたくさん抱こうかな。ディアは明日でいいや。


なら、あそこに行くか。


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