第14話 ギフト【こう】より【鉱化】
ここはリッターセンキロの王都センキロにある王宮のとある一室。ここに入れるのは元鉱夫だった者五名である。
ソコにせっせと大小様々な石を運ぶ三名と、運ばれた石を大きさ別に分けて、台に並べる二名がいた。
そして、国王であるリッターが部屋に入って来た。
「やあ、どうかな? 順調に出来てるかな?」
「陛下、ご安心下さい。全て一日で順調に出来ております」
「そうなんだ。良かったよ。女神様に貰ったギフトだけど、本当に出来るのか不安だったからね」
「アチラの箱をご覧下さい。全て
言われて箱の中を見るリッター。中に入っている
「うん、ちゃんと
「はい、畏まりました」
その返事を背に部屋を出ていったリッター。リッターが出ていった後に部屋に残された五名が口々に喋り出す。
「本当に凄いギフトを陛下は女神様から授かったな」
「ああ、只の石がココに置いておけば一日で
「ギフト【鉱化】って仰っていたな」
「陛下曰く
「まあ、コレで財政が何とかなっているんだから、陛下サマサマだよ。さあ、俺達も手を動かそう」
「おう、そうだな」
彼らの会話から分かる通り、リッターは女神様からのギフトを使用して、
カオウはこれで水田に送る水を自動制御する魔具を作れると言っていた。
変換された
ドワーフ、ノーム一族を通じて大陸との取引を少量ながら始めているので、金の製造は急務であった。鉱山からも取れるのだが、絶対量が足りないので、女神様から授かったギフトを使用してみたリッターだった。
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