第39話
セーフティーゾーンで商売をして3日目、そろそろ在庫も切れかけてきた。新しく動き出す時期が来たかな?各パーティーが帰ってき始めた時に青の空のメンバーが見えたので声をかける。
「ラーカインさんお疲れ様です。」
サポートメンバーに鎧や剣を預けながらタオルで汗を拭っているリーダーに話しかけると今日も人のいい笑顔を見せながら答えてくる。
「お疲れ様!住居めちゃくちゃ使いやすいしポーションも効果めっちゃ良かったよ!今日はどうしたんだい?」
「良かったです!実はですね…ポーションの在庫がそろそろ心もとなくなってきておりまして…」
ラーカインさんが、はっ!と気付いたような顔になっている。
「ああ!なるほど!そろそろ帰るつもりだから一緒に護衛も兼ねて街に戻らないかということか!んー、確かにガズィ君のお陰で大分効率よく稼げてるし帰ってもいいけどね…。」
「いえいえ!違いますよ!少しお願いしたいことがありまして…」
「なんだい?出来るだけ協力するよ!」
「できれば魔の森の探索の間や帰り道でいいので薬草 魔力草 キノコ 魔力キノコ ミナモ草 マルニ草などなんでもいいので持って帰ってきて欲しいのです!あ、勿論毒草とか混じっててもこちらで選別できるので大丈夫です。」
「なるほどね!現地で材料集めて作成するのか!住居ならば見られる心配もないしね。いいよ!他のパーティーにも話を持って行っておくよ。」
「助かります!適正価格で購入させていただきます!お礼と言う訳ではないですが持ってきた材料でできたポーションは完成した割合から1割ほど、もしくはその時のポーションや商品の割引という形でみなさんに返しますね。」
耳さとく聞いていた他のパーティーの斥候達がいたおかげでラーカインさんが話を通すまでもなく各メンバーに話がサッと通って行ったようで帰り道になら…とかこれならサポーターも連れて行ってもいいかも…?など色々議論が起こっているようだ。
「周りの皆さんもよろしくお願いします!もし必要なものとか欲しいものがあれば声をかけてください!もし可能なら作りますので!足りない素材とかがあればその都度頼みます!」
はーいと返事をみんな返してくれる。言ってて思ったけど俺の店の場所に掲示板みたいなのを置いておいて必要なものリストとか草の絵を描いておいてみんなにわかりやすくしておくのも良いかも。うん、そうしておこう。
あとは、規模が大きくなってくるはずだから人も雇わないとな。奴隷を買い取るか?それとも人型のモンスターを置くか?だけどそんな人に見えるようなモンスターなんて早々出てくる事もない…。そんなあてもないことを考えながら今日の商品を売り捌く。
販売を終え片付けた後に後ろに下がってどうしようかと今日も寝るまでに考えているとピコン!っと通知のようなものが来た。何だろうと思ってステータスを開いてみるとそこにはゴブ太達のレベルがマックスになった表記があった!!
毎日の狩りや訓練では微々たる経験値でレベルも上がりづらかったのが最近になって周囲のゴブリンやコボルドを討伐しに行くことで加速度的にレベルが上がったのだろう。素晴らしい事だな。急いで手紙を書いてアイテムボックスに入れる。そしてダンジョン内に宝箱として設置してゴブ太達に明日魔の森で落ち合おうと連絡しておいた。
どうなるかわからないが上限に達したならば直ぐに進化させるべきだ。こちらで勝手に進化先を決める事も出来るようだが、彼らは最初の配下、出来るだけ希望を聞いてやりたいのだ。それに人型のモンスターが進化を遂げられれば人っぽい見た目、魔族系に進化できるかもしれないのだ。
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