第11話
んっ、頭が痛いな。魔力はどうなってる?一応マックスにはなってるからこれは枕の位置が悪かっただけかな。
とりあえず伸びをして周りを見渡すと寝る前に作った鍛治の部分と隅に寄せといた錬金場所。それに多分配下が集めて分けておいてくれただろう薬草たちがある。ん?新しい植物があるな。鑑定っと。
癒し草 これ単体では回復の効果は見込めないが他の良い効能を強化する。
なるほどな。これに魔力草や薬草をまぜたらより良いポーションができるんじゃないだろうか?後で検証しよう。それよりも今はもう夜ヒナコ達は外でご飯の用意をしてくれている。俺も行くか。
「おつかれみんな。悪いね全部やらして。」
「お疲れ様ですゴブ!ご主人様ですのでお気になさらずゴブ!我らは配下ですので。」
「ありがとう。そういえば土魔法どうだった?活躍した?」
「ストーングラベルを使ってみたけど、命中させるのが難しかったゴブ!なので、リーダーとゴブ助にこちらに追い込んでもらってストーングラベルで今日は猪を倒したゴブ!こいつは魔物みたいでやたら強かったゴブ!。」
俺はゴブ蔵の勇姿を聴きながら鑑定を解体されている猪に通す。
レッサーボア 初心者冒険者が最初に倒す魔物。普通の猪よりも牙が長く硬く、油断した冒険者が防具を貫かれて大怪我を負うこともしばしば。
「倒したおかげで土魔法のレベルがあがって新しい魔法も覚えたゴブ!それに魔力も増えた気がしたゴブ!」
「へえ、ステータス見てみるよ。」
ステータス一覧を開いてゴブ蔵のステを見る。
ステータスポイントがレベルに応じて15を自由に振れるみたいだ。
このポイントをゴブ蔵に必要なように割り振ると
ゴブ蔵
レベル3/15
体力35
魔力50
力2
敏捷10
知能45
硬さ3
土魔法lv3
そして、スキルの土魔法lv3となっている。やはり、魔物を倒して経験値を得るのがいいんだな。俺も明日は何か倒せるといいが。
「おめでとう!レベル3に上がってるよ!それにスキルもlv3だね。なんの魔法覚えたの?」
「ストーングラベルの進化系のストーンバレットってやつと地面から石の槍みたいを出すストーンスパイクってやつを覚えたゴブ!」
実際にやって見せてもらったけどストーンスパイクもストーンバレットもだいぶ使い勝手が良さそうだった。ストーンスパイクはダンジョンの罠にしても良さそうだ。俺も似たようなのが使えるように今度練習しておこう。多分俺が魔法を自由に使えるのは想像力思考力強化に魔力操作と感知があるからだろう。ゴブ蔵には成長限界解放にした方がいいだろうな。
「それとゴブ太とゴブ助のレベルも上がっていたぞ。」
ゴブ太
レベル5/15
体力70
魔力15
力70
敏捷25
知能30
硬さ35
剣術lv1 槍術lv1 棒術lv1 剛力lv1 金剛lv1 指揮lv1 成長限界解放
ゴブ助
レベル4/15
体力35
魔力11
力20
敏捷85
知能25
硬さ15
繁殖力40
気配探知lv1 短弓lv1 成長強化
ゴブ太は今までの成果が出たようにスキルが色々と生えている。ゴブ助も負けじとスキルが生えているが対象から隠れる経験が少なく隠密は難しそうだ。だがこれから成長強化によってスキルとレベルはガンガンあがるだろう。
この結果をみんなに伝えるとやはりやる気がもっと出てきたようだ。
「明日は俺も加えて4人で山の方へ向かおう。今日の分で明日の食料は心配しなくても良さそうだし鉱石が見つかればより良い。それに、俺自身の戦闘も経験したいしな。」
「わかりましたゴブ!」
みんなと食事を取った後時間があった為、mobゴブリンたちに使わない部分の食材をわけレッサーボブの皮と牙を使ってなにかできないか検証してみる。まずは鑑定。
レッサーボアの牙 レッサーボアの最も硬い部分で削ればそのまま鈍器として使えるし鍛治をして加工すれば剣にもなる。魔力を通しやすい。
レッサーボアの皮 普通の猪よりも丈夫で伸縮性のある皮。駆け出しの皮防具としてよく使われる。
ふむふむ。とりあえずレッサーボアの牙をかまどにつけた火魔法に風魔法を合わせて火力を上げとハンマーで叩けるようにする。その後に素材を持つ金具から素材へ魔力を通して、打ちつけるハンマーにも魔力を込める。
カンッ カンッと小気味いい音を立てながら思い描くように形を作る。
作ろうと思うのはショートソードだ。俺が持っていって使ってもいいし人間の街に行ってどれほどの価値になるか試してもいい。
そんなことを考えながら加工していく。付与魔法があるので外付け付与はできる。なら、制作の過程で魔力を込める。その時にできる自然な付与はどうなるのか。
ある程度形が整った為水につけて冷やす。勿論魔力水である。そして、手元のグリップの部分にレッサーボアの皮を巻き付け鞘も簡易的なのをつくる。
一応初めての作成武器だ。ワクワクしながら鑑定する。
ショートソード[レッサーボア] 攻撃力35
切れ味強化付与 耐久強化付与
お、思った通り付与がついてくれた。魔力を込めると硬さと切れ味が上がるみたいだ。一応はこれでよしとしよう。やはりというべきか、武器の名前は自分で決められるが一般品だとただの武器の形の名前になる。今回はそこまで強い武器ではないということか。
人間がどれほどの技術で付与をしているかわからない為どの程度の価値があるかはわからないな。とりあえず外付けの付与はやめておこう。それとは別に各属性をその時その時に等身に宿らせるエンチャントという技術を自分で編み出した。それを利用して行くつもりだ。そちらの方が使い勝手がいいだろうしな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます