第6話

 俺もヒナコの隣に座りながらガチャについて把握していく。

まずガチャを開くとデトラトゥスの声で

「ガチャだよ!」とか言われてスタートする。この時点でちょっとイラッとしたのは内緒だ。ちなみにこれは他人に見えさせるかどうかも決められるらしい。


 そしてガチャの種類はデイリー、DP、チケットと分かれており、10連+1ボーナスというのもある。


 これを選択するとまた分かれていく。DPだとスキル付与券や武器防具などの戦闘用道具、生活用道具、魔物、その他から選択できる。デイリーはこれらもランダムである。


 チケットはちょっと特殊で配下やダンジョン設置物などピンポイントにレアな欲しいものをガチャできる。勿論これらのものはデイリーやDPガチャでもでるが確率は低い。


 また、DPガチャは最低100p/回であるが×10単位でよりよいレアリティのガチャが可能になる。例えば1000p/回にするとか。


 とりあえずもったいないので今日のデイリーを引いてみる。デイリーガチャのボタンをタップするとこれまたデトラトゥスの声で

「ガチャターイム!」とうざい。


 画面が切り替わりレバーのようなものが出てきた。これを引けと言うことだろうな。迷わずに引く。


ガラガラガラガラ 電子音が鳴り響き。


ピキンッ! テッテレー![ゼルダ感]


 寝具セット Fランク。


レアリティはF〜SSSまである。鑑定を通してみると、この寝具はマットも入っていないようなペラペラの布団で、掛け布団も中身がほぼない悲しいものだった。だが、まあないよりはマシだな。ありがたや。


 ピコン!実績を達成しました。


・初めてのガチャをしよう! 報酬 DPかチケットか選べるよ!


なるほどな、こういうコンプ報酬要素もあるのか。楽しいな。何にするのかは後で決めよう。


 そういえばダンジョン管理の中にDP召喚というものがあった。これはDPを資源に変えるもので例えばガチャで出てくるものが少し高めのDPで確定で手に入るのだ。だが、出せるものには限りがあり、ダンジョン自体のレベルによってもレアリティが上がったりする。


 今必要なものを考えると最初からある2000DPをやりくりしてどこかの部屋一つを配下ゴブリン達の部屋に変えてやるべきだと思う。小さめのやつで。なのでまずは、枯草を3束 30DPで出し、可哀想なので布をそれぞれの分10DPずつだしてやる。これで1940DP。あいつらには木の棒しか持たせてなかった為、剣にも槍にも鈍器にもなるスコップ様を1つ100DP 短弓と小さなワンドをそれぞれ50DPでだす。これで1740DP。それに短弓のやで40DP

これで武器はいいだろう。

 次は鍛治道具とピッケルを揃える。ピッケルはゴブ太達に探索の時に持たせるつもりだ。武器にもなる。俺の場合土魔法で何とかできる気もするのであいつらの分に用意する。鍛治道具が簡易セットで500DPピッケルが100DP。残り1100DP。あとはやって欲しいことのために籠3つだな。合計100DP。残り1000DP。とりあえずこんなものだな。


これらを用意し終わったところでゴブ太達が帰ってきた。


「おかえり、何か成果はあったかい?」


「ありましたゴブ!周りの生態系と狩りをしていた痕跡があったゴブ!」


「結構この拠点の近くで狩りの痕跡があったのかい?」


「いえ、少し離れたところゴブ。それと近くに鹿やウサギがいたので武器があれば食料を確保できるゴブ。私たちは最悪木の皮でも食べて凌げるゴブがどうするゴブか?」


「ならここにある装備を使って今日の食料を集めてきてくれ、ゴブ蔵はまだ魔法が使えないと思うから木の実やほかのキノコや薬草っぽいものの採取を頼む。あ、それと血抜きの方法を教えておくよ。」


「わかりましたゴブ!ある程度集まり次第戻ってくるゴブ。」


そう言ってまた出て行った。あ、生態系について聞くの忘れた。


「そういえばあいつらヒナコについて疑問に思わなかったな。」


「それは私がコアだと本能的にわかってたからですよ!」


「そういうものか。」


「ですです。」


俺は残りの時間をどう使うべきか悩みとりあえず他の系統の魔法の練習と土魔法の訓練をできればすることとした。


先程と要領は同じように火と水をだす。水を鑑定したところ飲み水としても十分使用可能な上に、錬金などで品質によっては重宝されるらしい。そして次に風魔法を使うこちらは危ないので誰もいない方に向けてかまいたちを起こすイメージだ。


スパッと壁に切り目がつく。殺傷力が高そうだな。さしづめウインドカッターといったところだな。これで伐採も楽にできる。生木だと良くないので火で炙って乾燥させるか。まあおいおいだな。錬金スキル欲しいなあ。


さてと、ここでスキルを見てみると風魔法だけl経験値が10%まで上がっていた。他の魔法との違いといえば攻撃魔法として使用したことか?


実験してみるか、水鉄砲の強化版 水圧レーザーといったところかな。ウォーターレーザーを発動させる。イメージはそのままホースから出てくる水を圧縮加速させたものだ。


そしてステータスを確認。やはり10%まで上がっていた。攻撃魔法、それも構成が複雑だと経験値が多くもらえるのかな。倍率のおかげもあるのだろうか。


ちなみに今の二つの検証で魔力は10ずつ使い残り15だ。


「ヒナコ、魔力が切れるとどうなるんだ?」


「魔力切れになると気絶してしまいますよ~!魔力が低くなると意識低下や頭痛など様々なデメリットも大きいです!」


理解理解。どこかのタイミングで一度は経験しておかなければいけないな。

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