第4話
「まだ決めてないことがあるよ?君のステータスだ。元々の肉体分はそのままにダンジョンマスターとなったおかげで振れるポイントがいくつかある。設定しておくといいよ。」
デトラトゥスの言う通りに自分のステータスを表示させる。
ガズィ
体力20
魔力0
力10
敏捷10
知能100
硬さ5
[幸運]25
繁殖力 [望む時][ダンジョンマスター]
これにステータスのポイントが150ある。
ガズィ
体力20+30 50
魔力0+50 50
力10
敏捷10+10 20
知能100
硬さ5 +25 30
[幸運]5+10[スキルより]+35 50
繁殖力 [望む時][ダンジョンマスター]
この世界の非戦闘民の大人平均が25くらいらしいのでこんなもんだろう。幸運に関しては何とも言えないからできるだけ振ってみた。
ふぅ。これで半分かよ。のこりはダンジョン関係だっけか。
「そうそう。と言ってもさっきに比べたら楽だと思うよ?決めることは大きく2つ。ダンジョンの位置とダンジョンの初期の形と配下だよ。」
なるほどな。それは楽そうじゃないな。ふざけんな。
さて、場所は…とひっろ!?だが、結構空白地帯は少ないし、まわりが囲まれていたり激戦区っぽかったりするな。
この中で人族の村や街からほどほどの距離で魔族からは微妙に遠い位置は…
あったシダリア山脈だ。この近くにはまだ闇側の領土が広がっておらず森が多い。今回作る山脈の面は人間側の街に面する方に位置させる。こんなこと決めておいてアレだが。
デトラトゥスお前は俺に闇の勢力が滅ぼされないようにして欲しいと言っていたな。
最前線でもなく闇の国に貢献できる位置でもないがいいのか?
「別にいいよ。今回はモデルケースみたいなものだし、君が強くなっていくなら必然的に闇の勢力は強くなれる。もし他が負けても君は逃げてきた魔族や知性ある魔物たちを受け入れるだろう。私はそれで充分だと思う。」
なるほどな。それに強く大きくなれば必然的に転移者たちはこっちにやってくる。それはそれでありなのか。ならいい。
さてと、次はダンジョンの形だな。どうせなら一から作るより山脈にある洞窟などを探して再利用するべきだな。いい具合の大きさは…
おっあるある。麓に近くて森からもギリギリ見える場所。ここなら人も寄ってきやすいだろ。
さて次は洞窟の形状を確認入り口から下に続いていく形にボールが落ちる軌道のように伸びている。よこにも道があるな。ある程度はそのままで急な坂とかをなだらかにして横道の先に各部屋をつくる。ダンジョンコアは最奥に部屋をつくる。今できるのはこのくらいで階層を増やしたり物理的に部屋を作ったりはできない。あるところの整地くらいしかできなかった。だがこれで充分だな。
最後に初期配下を決める。
様々な種類があるが基本的に初期配置なため強くないFランクモンスターしか呼べない。最高にはSSSだ。大魔王級だな。縁がない。さようなら。
Fランクモンスターだと俺のお眼鏡に叶いそうなのはスケルトン スライム ゴブリンくらいだな。
スケルトン 不眠不休の労働力になるだろう。だが繁殖はできずに配合と進化のみだ。
スライム 言わずとも知られる突然変異のしやすいモンスター。最初のスライムは粘液でベトベトにして少し溶かす程度の雑魚
ゴブリン ある意味1番動物らしい生物。雑食悪食で共食いもする。繁殖力はピカイチで多種族のメスを孕ませることで能力を強化したゴブリンを増やしていく。突然変異もその母数の多さから多い。
うーーーーーん。どれも魅力的だ。ダンジョンの拡張を考えるならスケルトン。管理のしやすさを取るならスライム。手早い戦力にするならゴブリンか。
よし!ゴブリンにしよう。この世界じゃありふれていて森に出してもそこまで問題にはならないだろうし、俺なら統制を取りやすい。
ゴブリン3体を呼び出せるみたいだ。ゴブ太 ゴブ助 ゴブ蔵だな。
こいつらのステータスも表示しておこう。
ゴブ太
レベル1/15
体力30
魔力5
力10
敏捷5
知能10
硬さ5
繁殖力30
ゴブ蔵
レベル1/15
体力25
魔力10
力2
敏捷5
知能15
硬さ3
繁殖力40
ゴブ助
レベル1/15
体力20
魔力5
力10
敏捷15
知能10
硬さ5
繁殖力30
初期に割り振れるポイントは100それぞれリーダー 魔法兼参謀 偵察暗殺に分けて割り振ってみた。こいつらは初期の「配下」だ。リポップさせる普通みんなが考えるような雑魚mobである「モンスター」とは別である。
モンスターから出てくる強い個体や進化した個体 種族などはどんどんダンジョンに登録されていきリポップさせることが可能になる。その中から「名付け」を行いよりはっきりとした自我を獲得させることも可能。また、その力や格に応じてDPも多く消費する。
さて、こんなもんかね。どうよ、面白くなりそうだろ。デトラトゥス。
「くっくっくっ、ああ、私も楽しんでみておくよガズィ。君に幸あらんことを。」
闇の神だからだろうか。黒い光に、包まれ俺は異世界にダンジョンマスターとして生をうけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます