トレードハート・ハイスクール
@kazekokoro
テンコーセー
「…なんでそんなこと…」
「…分かってるくせに……取り敢えず…死のっか」
ナイフが俺の胸に刺さった…
「ぎゃぁぁがぁ!」
慌てて俺は飛び起きた…服が汗で濡れている…夢だったようだ…
「はぁ…んだよ夢かよ……つか、あの夢に出て来た奴…誰だ?まぁいっか、学校行くと…」
AM7:57
「………」
数秒間俺の時間が止まった……気がした
「…や…や…やっちまったぁぁぁぁ!」
俺は逃げ出すように家を飛びだした…あわよくば可愛い娘とぶつかったらなぁ…とか思ってた
「ハァ…ハァ…うらぁぁ!」
正門はまだ開いていた……が!
「奴が来たぞぉぉぉ!」
「校門を閉めろ!今すぐに!」
あれは…あ、俺のことを気に入ってない生活指導か…
「あ~あ…センセーあれは校門の弁償しなきゃいけね~なぁ~」
「ちょ、やめなってば…センセーがカワイソーじゃんw」
俺の目の前で校門が閉まった…まぁカンケーない…
「ット…しゃこらぁぁぁ!」
俺は取り敢えず正門ぶっ壊して突入した、決してコレは俺が悪い訳じゃない、悪いのは門を閉めたアイツだよ、うん…とかブツブツ言いながら俺は教室に突入した
「は~い、寿は累計77回目の遅刻~」
センセーがケラケラ笑いながらそう言う…周りの皆もそれにつられて笑っている…
「おいおい…お前何回遅刻してんだよw」
豊臣がそういってきやがった…
「とか何とか言ってる割には…猿も累計76回目の遅刻じゃぞ…」
と豊臣に注意してんのは織田、おじいちゃん口調の女子だ…
「おまえら…うるせぇ…もうちょっと静かに出来ねぇのか…」
喧嘩腰で俺はそう言った、その時俺の肩をトントン…と誰かが突いた
「ん…なんだ、弁財かよ…なに?俺になんかよう?」
「ん、んん…」
入り口方を指さす、ソコには爆弾でぶっ壊されたのかってレベルで破壊されたドアがあった
「あ…あれはだな…そう、ドアを閉めていたセンセーが…」
「ホォ…貴様はこの期に及んで私が悪いと…」
さっきまで笑ってたはずのセンセーが…俺の…後ろで…鬼瓦のような形相を浮かべて睨んでいる
「い、いぇ…何も…」
俺はついついビビって何もない…と言ってしまった
「…そ、ならいーぞ~…じゃあそろそろホームルーム始めるか…」
ホームルームが始まった…またいつも通りセンサーのありがた…くはない話しが来るのだろう…と思っていたのも束の間、センサーから次の一言が飛びだした
「えぇと…今日はテンコーセー君…?ちゃん…?を紹介するぞー」
まさかまさかのテンコーセーだ…嬉しい物だな、なにせテンコーセーは俺含め二人目だからな…
「よーし、はいれ~」
教室に入ってきたのは…フードを大きく被って画面を付けていた、性別も分からない…
「………」
彼…いや、彼女かも知れない人は名前も言わず、席に着いた…この時は気づかなかった、いずれコイツのせいでやべぇことになるってことを…
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