第19話

 俺たちはもう一人の整光騎士のもとへと急いだ。このままだとこの旅館が危うい。もう一人は一体何をやっているのだろうか?


 「せいやっっっ!」


 「危ないわね。部屋で剣を振り回すなんて。」


 なんと、既にもう一人は十二星剣と戦っていた。


 「大丈夫ですか。今加勢します。」


 「君たちが後から来るって言っていた整光騎士ですね。生憎、自己紹介はできませんが、取り敢えず、ジャッジです。加勢を頼みます。」


 「任せてください。真空黒斬!」


 「危ない、お姉ちゃん。」


 「絶体絶命ねエム、ここは逃げた方がいいかしら?」


 「いいえ、戦いましょう。私たちならできる。」


 「油断は禁物ですよ。お二人さん。」


 「油断じゃないわ。私たち双子の絆を確かめ合っていたのに。そこを狙うとは外道ね。食らいなさい。トゥインクルフロウ!」


 「大丈夫ですか、ジャッジさん?」


 「平気です。それよりも後ろ!」


 「あなたたちの方が油断しているんじゃないの?トゥインクルバレット。」


 「いいえ、後ろを気を付けるのは、あなたたちです。真空黒斬!」


 「後ろくらい把握しているわ。だって二人だもの。トゥインクルフロウ!」


 強い、隙がない。どう戦えばいいのだ。今までで間違えなく一番強い!

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