第10話
ロックスさんの剣と巨大な牛男の角がぶつかる。押されているのは、ロックスさんだ。強大で、復讐をするという強い気持ちの籠った角と拳のコンボがロックスさんを襲う。
「ロックス、どうした?この程度で押されるてどうする。あの時のように剣に力を込めろ。」
「言われなくても今からやるつもりであるぞ。くらえヘルフレイムソード。」
熱風が草原に吹き荒れる。草木は燃え尽き、森は枯れた。十二星剣の一人を一撃で葬った剣技だ。牛男の角の二本の内一本が焼失した。
「それだよそれ、まだ衰えちゃいないなあ。悪魔族屈指の騎士さんよお!」
「当たり前だ。我の身が朽ちるまで、我の剣技は衰えない。」
「なら朽ち果てさせてやるよ。これでも食らいやがれ。ヘルホーンアッパー」
「当たるものか。」
「狙いはそっちじゃねえよ。この場にいるのは何人だあ?」
牛男は、カンナの方へ走ってきた。このままではまずい。応戦に行きたいが、なぜだか足が動かない。これまで経験したことのない強敵だからなのか。
「私も悪魔族の騎士、ロックスさんにばかり迷惑はかけさせない。私の剣術は真空黒斬。」
刃が空中を駆け抜ける。
「真空斬のようなものか。素晴らしい。だがこの刃が俺にかするとでも」
「狙ったのはあなたではありません。先ほどの真空黒斬には回復の力を込めました。狙いはロックスさんです!」
「やりおるのお。助かったぞ、カンナよ。さあ、戦いはここからですな悪しき獣人よ。」
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