第11話 ゴーレム 新人戦 スズ スラエル
「これよりナイモン・ファイトの新人戦を行うぞい!」
新人戦の司会進行役は光の王様ライト・キングが行う。
「うわあ!? 王様だ!? 懐かしくもあるけど、確かうっとうしかったような・・・・・・。」
サトの思い出の中では光の王様はウザかった記憶がある。
「この世はカードが全て! 勇んで親のクレジットカードで課金してくれ! 税収が入れば光の国の財政が潤うからな! ワッハッハー!」
光の国の王様は課金を宣伝するのが好きだった。注意。課金は自己責任でお願いします。
「それでは新人戦を行う! 第1試合はサトとスズ!」
「はい!」
サトとスズが王様に呼ばれて戦うことになる。
「ナイモンしようぜ! スズ!」
「いいわよ! サト。あなたあれから強くなれたの?」
「見せてやる! 僕の実力を!」
スズは以前にサトに勝っている。
「ナイモン! ファイト!」
サトとスズは戦いを始める。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはスラちゃんをナイモン・カードから呼び出す。
「スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライム・ナイトに変身した。
「スライム? サト、あなた、あれから物語をどれだけ進めたのよ?」
「今はキメラを倒したところだよ。」
「遅ッ!」
「アハッ!」
笑って誤魔化すサト。
「僕だって色々忙しいんだ!」
サトは巨大モンスターを倒したり、悪魔の相手をしたり大変である。
「まあ、いいわ。直ぐに倒してあげる!」
スズもナイモン・カードを取り出す。
「スズの名において命じる! いでよ! ドラゴン!」
「ドラドラ!」
スズはナイモン・カードからドラゴンを呼び出す。
「なんだよ? スズ! おまえもドラゴンのままじゃないか?」
「それはどうかしら?」
自信満々なスズ。
「でも相手がドラゴンなら勝てるかもしれない! スラちゃん! 赤スラちゃんに進化だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 進化!」
スラちゃんの鎧が赤に染まっていく。
「ナイト・オブ・モンスター! 赤スライムの騎士! スライム・レッド・ナイト! 参上!」
サトは赤スライムの騎士になった。
「どうだ? スズ! ビビっただろう! ワッハッハー!」
調子に乗って悪魔笑いするサト
「ビビる? 私が? なぜ?」
「え?」
「ビビるのはあなたよ! サト!」
「なに!?」
「ドラちゃん! 鎧に変身よ!」
「ドラドラ!」
「ナイモン。変身。」
ドラゴンは鎧に変身し、スズの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター。ドラゴンの騎士。ドラゴン・ナイト。」
スズはドラゴン・ナイトに変身した。
「サト! 進化できるのはあなただけじゃないのよ!」
「なんだって!?」
「ドラちゃん! 進化するわよ!」
「ドラ!」
「ナイモン! 進化!」
ドラゴンの鎧が赤に染まっていく。
「ナイト・オブ・モンスター! 赤ドラゴンの騎士! ドラゴン・レッド・ナイト!」
スズは赤ドラゴンの騎士に進化した。
「ドラゴンが進化した!?」
「私はすんなり魔王の城まで行くことができたので、進化用のドラゴンのカードは簡単に手に入るのよ! だって私は後は魔王ドラゴン・キングを倒すだけだもの! アハッ!」
スズは魔王の城でレベル上げをしている段階である。
「いくぞ! ナイモン・ファイト!」
「かかってこい! 勝負よ!」
サトとスズは戦いを始める。
「いくぞ! スズ! くらえ! スライム・レッド・ソード! でやあ!」
「これでも食らいなさい! ドラゴン・レッド・ソード! えいや!」
サトとスズが斬り合う。
「ギャア!」
サトは倒された。
「やったー! 勝った! サトなんかには負けないわ! ワッハッハー!」
勝利に大喜びのスズ。
「クソッ!? まさかドラゴンも進化できるなんて!?」
悔しがるサト。
「キメラを貰っておくわ。ルールはルールだから。」
スズはサトからキメラのナイモン・カードを手に入れた。
「サト。勝ちたいならスライムを使うのをやめたら? 最弱のカードなんだから。」
「嫌だ! 僕はスラちゃんと勝ちたいんだ!」
サトのスラちゃん愛。
「あっそう。じゃあね。」
サトはスズに敗れた。
「勝者! スズ! スズは新人戦の2回戦に進出ぞい!」
王様が司会進行を楽しく行う。
「クスン。光の騎士さえ使えれば、僕は誰にも負けないのに・・・・・・悔しい! 何とかして対人戦で光の騎士を使える方法を考えるんだ!」
サトの新たな宿題である。
「よし! 次は物語だ!」
サトは冒険を始める。
「難易度が優し過ぎるんだよね。もう三種の素材を集めてレインボーブリッジをかけて勇者候補生たちが魔王の城にいっぱいだ! まあ、魔王ドラゴン・キングは完全なストッパ! 次の物語の告知が始まらない限り弱体化はされない! 勇者候補生たちはそれまで永遠に魔王の城でレベル上げをするしかないのだ! ワッハッハー!」
サトの対人戦を覗き見していた悪魔バエルらしい人間観察。
「魔王に追い出されたので、もう魔王の城でレベル上げはできないが俺のレベルは30。光の騎士のレベルは26。今日レベルが上がったとしてもレベル27だろう。俺の優位は変わらねえな! ワッハッハー!」
優位に立った悪魔バエル。
「俺は対人戦に参加する方法を探る。いけ! ゴーレム! 光の騎士を倒せ!」
「ゴレゴレ!」
悪魔バエルの命令でゴーレムが光の騎士のサトにむかう。
「俺は魔王になる! そのためには何でもやるぜ! ワッハッハー!」
悪魔バエルは対人戦に参戦する気だった。
「おかえり! サト!」
「ただいま! エル!」
物語を始めると陽気な光の精霊エルフが笑顔で出迎えてくれる。
「エル! 対人戦でも光の騎士を使える方法を教えてくれ!」
「そんなものはない!」
「ガーン!」
サトは光の精霊エルフに一刀両断される。
「それにロックしていないで、対人戦に使用して、万が一負けた場合、サト、あなたは私を失うのよ? それを分かって言っているの?」
「そ、それは・・・・・・。」
「私の勝ちね! アハッ!」
気分爽快の光の精霊エルフ。
「エル! 次の物語は?」
サトは物語を進めたい。
「砂漠にゴーレムが現れたんだって。怖いから人々が困っているの。サト! ゴーレムを倒しに行こう!」
「おお! 砂漠に行くぞ! とう!」
サトは砂漠に向かう。
「やって来ました! 砂漠! 相変わらず砂ばっか・・・・・・。」
「だって砂漠だもの。アハッ!」
サトは晴れの砂漠に着いた。
「よし! がんばるぞ!」
サトは気合を入れる。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはナイモン・カードからスラちゃんを呼び出す。
「よろしく! スラちゃん!」
「スラ!」
「スラちゃん。どうすれば光の騎士を対人戦でも使えるようにできると思う?」
サトはスラちゃんに尋ねてみた。
「スラスラ!」
スラちゃんは「私がエルを食べればいいんじゃないかな?」と言っている。
「ほうほう! その手があったか! ニヤッ!」
不敵に笑うサト。
「なによ!? その目つきは!? 嫌な予感!?」
危機を感じる光の精霊エルフ。
「スラちゃん。食べちゃって!」
「スラ!」
「いただきます!」とスラちゃんは言っている。
「ギャア! やめろ! やめてくれ! アハッ!」
断末魔の叫びをあげる時でも陽気を要求される光の精霊エルフ。
「スラスラ!」
スラちゃんは「美味しかった!」と言っている。
ピキーン!
「眩しい!?」
スラちゃんが輝きを放つ。
「スラスラ! ライト!」
スラちゃんはスライム・ライトに進化した。
「すごい! スラちゃんが更に進化した! アハッ!」
サトはスラちゃんの進化に大喜び。
「エル。おまえの死は無駄にはしない。」
サトはエルの成仏を手を合わせて願った。
「勝手に殺すな! アハッ!」
その時、スラちゃんの中からエルの声が聞こえてくる。
「エル!? 生きていたのか!?」
「もちろん! スライムライトは私をスラちゃんが多い被さっている感じね! アハッ!」
「スラ!」
スラちゃんと光の精霊エルフは共存していた。
「これなら対人戦で負けてもスライムを進化させただけだからで誤魔化せるから、私も取られないし、スライムのナイモン・カードも山の様にあるから相手に奪われる心配はないわ! 悪魔でもスライムの進化ですもの! アハッ!」
力説して気分がいい光の精霊エルフ。
「よし! スラちゃん! エル! 略して、スラエル! 変身だ!」
「おお!」
「ナイモン! 変身!」
スラエルが鎧に変身して、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライム・ライトの騎士! スライム・ライト・ナイト! 参上!」
サトはスライム・ライトの騎士になった。
「カッコイイ! これなら対人戦でも戦える! アハッ!」
サトは上機嫌だった。
「ちなみにスライム・ライトから進化できるのかな?」
「ダメよ。これ以上進化したら光の騎士になっちゃう。アハッ!」
スライム・ライトの進化は打ち止めであった。
「よし! いくぞ!」
サトは気合を入れる。
「人化の方!? これなら俺も人間に化けて、対人戦に参加できるかもしれない! ワッハッハー!」
悪魔バエルは対人戦に参加する方法を遂に見つけた。
「どうせならイケメンの人間になろう! デビル! 変身! 人間の子供になあれ! ワッハッハー!」
悪魔バエルは人間の子供に変身した。
「これが人間の子供か? 悪魔としての能力は全開にはできないだろうが、面白い。暇つぶしに遊んでやるわ! ワッハッハー!」
悪魔バエルは人間の子供として対人戦に参戦することができるようになった。
「ゴレゴレ!」
「ゴーレムよ!」
「なんていう巨体だ!?」
ゴーレムが現れた。ゴーレムは大きかった。
「ゴレゴレ! メガトン・パンチ!」
ゴーレムの攻撃。
「ギャア!」
サトはダメージを受ける。
「あんなパンチ!? まともに一発食らったら死んじゃうよ!?」
サトはゴーレムの攻撃に恐怖した。
「大丈夫! スライム・ライトなら、あんなゴーレムなんかイチコロよ! アハッ!」
「本当かな?」
陽気な光の精霊エルフを疑うサト。
「よし! いくぞ! ゴーレム! くらえ! スライム・ライト・ソード! でやあ! 26連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
ゴーレムは倒された。
「すごい! スライム・ライト! カッコイイ!」
「なんてったって光の騎士をスライムでカモフラージュしているだけだもんね! アハッ!」
「スラ!」
勝利に機嫌がいいサトたち。
「光の騎士で光のエネルギーを全開で消費して戦うより省エネでいいかも! アハッ!」
サトもスライム・ライトに手応えを感じていた。
「やったー! ゴーレムを倒したぞ! ゴーレムのナイモン・カードだ! わ~い!」
サトはゴーレムのナイモン・カードを手に入れた。
「よし! ゴーレムのナイモン・カードを試してみよう! サトの名において命じる! いでよ! ゴレちゃん!」
「ゴレゴレ!」
サトはナイモン・カードからゴーレムのゴレちゃんを呼び出す。
「ゴレちゃん! 鎧に変身だ!」
「ゴレ!」
「ナイモン! 変身!」
ゴレちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! ゴーレムの騎士! ゴーレム・ナイト! 参上!」
サトはゴーレムの騎士に変身した。
「よし! ゴーレムを倒しまくるぞ!」
サトはゴーレムと戦いまくる。
「ゴレゴレ!」
ゴーレムたちが現れた。
「出たな! ゴーレム! くらえ! ゴーレム・メガトン・パンチ! でやあ! 26連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
ゴーレムたちを倒した。
「よし! ガンガンいくぞ!」
サトはゴーレムを殴りまくる。
「よし! ゴーレムを倒しきったぞ!」
サトはゴーレムをほぼ全て倒した。
「あれ? なんか杖が落ちている。」
サトは杖を拾った。
「それはレイン・ロッドよ! 魔王の城に行くためにのレインボーブリッジをかける材料の1つよ! 後はクラウディ・クリスタルだけね! アハッ!」
サトはレイン・ロッドを手に入れた。
「よし! 魔王まであと少しだ!」
サトは気合を入れる。
「そうね。再び出会うまであと少し・・・・・・。」
光の精霊エルフは黄昏る。
「哀れなゴーレムたちよ! おまえたちの無念を晴らさせてやるぞ! デビル・ヒュージ!」
悪魔バエルが魔力でやられたゴーレムたちを一つに合体させていく。
ゴレゴレ!
「巨大なゴーレムだ!?」
「ただでさえデカいのに、更にデカくなった!?」
ゴーレム・ビックが現れた。
「ゴレゴレ!」
ゴーレム・ビックの攻撃。
「ギャア!」
サトはダメージを受ける。
「よし! いくぞ! エル! 光の騎士になるぞ!」
「おお!」
「ナイモン! 変身!」
光の精霊エルフは光の鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 光の騎士! ライト・ナイト! 参上!」
サトは光の騎士に変身した。
「いくぞ! エル!」
「おお!」
「光の速度で移動! スピード・オブ・ライト!」
サトは光の速さで光速移動する。
「ゴレゴレ!?」
ゴーレム・ビックは光の騎士のサトの光速の動きに翻弄される。
「いくぞ! ゴーレム! くらえ! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
ゴーレム・ビックを倒した。
「やったー! ゴーレムを倒したぞ! わ~い!」
サトは勝利を喜んだ。
ピロロロローン!
「やったー! レベルアップだ!」
サトのレベルが27になった。
「ゴーレム。手ごわい相手だった。」
サトはゴーレムとの戦いの余韻に浸る。
ピキーン!
サトは嫌な気配を感じとる。
「ワッハッハー! たかがゴーレムを倒したぐらいで調子に乗るなよ! 光の騎士!」
悪魔バエルが現れた。
「出たな! バエル! おまえを倒す!」
「やれるもんならやってみろ! 今は俺の方が強いんだぜ! ワッハッハー!」
自信満々な悪魔バエル。
「いくぞ! バエル! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー! でやあ! 27連撃!」
「見切ったわ! 必殺! バエル・ソード・スラッシュー!! 30連撃!」
サトと悪魔バエルの攻撃。
「ギャア!?」
レベルで上回る悪魔バエルの攻撃がサトにダメージを与える。
「ハッキリ言って! 今の俺は魔王よりも強いぞ! ワッハッハー!」
「なんだと!?」
悪魔バエルが魔王より強い宣言をする。
「弱い光の騎士を倒しても意味がない。早く魔王を倒しに行け! さらばだ! ワッハッハー!」
悪魔バエルは闇に消えていった。
「なんだ!? バエルは僕を倒す気はないのか!?」
いつでも倒せるのに倒していかない悪魔バエルの行動に疑いを抱くサトであった。
「そう! 魔王の城には誰でもたどり着ける! そしてレベル20設定の魔王もレベル20の勇者候補生なら倒せるかもしれない! だが魔王は第二形態に進化する! 人型を捨てた真のドラゴンの王の姿に! 倒すにはレベル50は必要だろう! 絶対に不可能な設定だ! 唯一倒せる者がいるとすれば光の騎士だけだ! 光の騎士ならレベル30でも魔王を倒すことができるだろう! 俺のために魔王を倒してもらわないとな! ワッハッハー!」
利己主義な悪魔バエルは光の騎士を利用しようとしている。
「俺が魔王になる日まで、後2日だ! ワッハッハー!」
悪魔バエルの笑い声が響き渡る。
「何はともあれ、レイン・ロッドを手に入れたわよ! アハッ!」
「よし! 明日は魔王の城だ!」
サトの冒険はつづく。
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