第6話 ガイコツ ワタ

「ナイモンしようぜ! ワタ!」

 サトはナイト・オブ・モンスターで、学校でもスマホがあれば楽しく遊べる。

「おお! サト! ナイモンしよう!」

 ワタは10才の男の子。

「ナイモン! ファイト!」

 サトとワタは戦いを始める。

「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」

「スラスラ!」

 サトはスラちゃんをナイモン・カードから呼び出す。

「スラちゃん! 鎧に変身だ!」

「スラ!」

「ナイモン! 変身!」

 スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。

「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」

 サトはスライム・ナイトに変身した。

「おお! サトはスライム・ナイトなんだね! カッコイイよね!」

「分かってくれるのはワタだけだよ! ありがとう!」

「僕のナイモンも見せて上げるよ! きっとサトも気に入ってくれるよ!」

 ワタは友好的な性格だった。

「ワタの名において命じる! いでよ! スライム・ヒール!」

「スラスラ! ヒー!」

 ワタはナイモン・カードからスライム・ヒールを呼び出す。

「カワイイ! スラちゃんの別バージョンだ!」

「だろ! やっぱりスライム系が一番かわいいよね!」

「スライムが1番!」

 サトとワタのスライム愛が爆発する。

「スライム・ヒール! 鎧に変身だ!」

「スラスラ! ヒー!」

「ナイモン! 変身!」

 スライム・ヒールは鎧に変身し、ワタの体に装着していく。

「ナイト・オブ・モンスター! スライム・ヒールの騎士! スライム・ヒール・ナイト!」

 ワタはスライム・ヒール・ナイトに変身した。

「いいな! スライム・ヒール・ナイト!」

 サトはワタのスライム・ヒール・ナイトに心を奪われる。

「スライム・ヒールはどうやって手に入れたの?」

「町のお店で売っているカードを買ったんだよ。スマホのガチャではでないオリジナルのナイモン・カードがたくさん売っているよ!」

「そうなんだ! いいな! ワタの家はお金持ちで! 僕の両親は貧乏なので課金なんてやらしてくれない・・・・・・。」

 サトの家は貧乏だった。

「だ、大丈夫だよ! きっと、そのうちにスライム・ヒールも手に入いる物語もあるよ!」

 サトを励ますワタ。

「そうだね! くじけずにがんばるよ! ワタ! おまえって本当にいい奴だな! アハッ!」

 サトとワタはナイモンを通じて親睦を深めた。

「それでは改めて、ナイモン・ファイト!」

 サトとワタは戦いを始める。

「いくぞ! ワタ! くらえ! スライム・ソード! でやあ!」

 サトの攻撃。

「ギャア!」

 ワタはダメージを受ける。

「倒したか!?」

「まだまだ喜ぶのは早いよ! 癒せ! 回復魔法! ヒール!」

 ワタは回復魔法ヒールを唱えた。

「気持ちいい!」

「そんなのありか!?」

 ワタの体力が回復した。

「今度はこっちの番だ! いくぞ! スライム・ヒール・ソード!」

 ワタの攻撃。

「ギャア!」

 サトは倒された。

「やったー! サトに勝ったぞ! 嬉しいな!」

 ワタは大喜び。

「ありがとう! サト! ナイス! ファイトだったよ!」

「僕も楽しかったよ! これからもお互いにがんばろうな!」

 サトとワタは笑顔で握手する。 

「ワタ。僕のスライムをあげるよ。」

「いいのか? 大切なスライムだろ。」

「いいよ。僕と君との友情の証だ!」

「ありがとう! サト! 大切にするよ!」

 ワタはサトからスライムのナイモン・カードを貰った。

「じゃあね! サト! また遊ぼうね! バイバイ!」

「おお! ワタ! バイバイ!」

 ワタは去って行った。

「いや~! ワタはいい奴だな。アハッ!」

 サトは上機嫌だった。

「よし! 物語を進めるぞ!」

 サトは冒険を始める。


「分かってないな。ああいう良い奴を演じている奴が1番腹黒いんだ。信じちゃあいけないんだぞ。」

 サトの対人戦を覗き見していた悪魔バエルらしい疑いの思考。

「例え光の騎士とはいえ、剣の腕前はまだまだ子供。いけ! ガイコツ!」

「ガイガイ!」

 悪魔バエルの命令でガイコツが光の騎士のサトにむかう。


「おかえり! サト!」

「ただいま! エル!」

 物語を始めると陽気な光の精霊エルフが笑顔で出迎えてくれる。

「ほれ! お土産だぞ!」

 サトはお土産を差し出した。

「チョコレートだ! わ~い! いただきます! 美味しい! アハッ!」

 光の精霊エルフはチョコレートを美味しく食べた。 

「エル。そんなに食べると虫歯になるぞ?」

「虫歯が怖くて光の精霊がやってられるか! アハッ!」

 強気な光の精霊エルフ。

「美味しい! ムシャムシャ!」

「エル! それより次の物語は?」

 サトは物語を進めたい。

「墓地にガイコツが現れたんだって。怖いから人々が困っているの。サト! ガイコツを倒しに行こう!」

「おお! 墓地に行くぞ! とう!」

 サトは墓地に向かう。


「やって来ました! 墓地! 夜は暗くて薄気味合悪いな・・・・・・。」

 サトは墓地に着いた。

「仕方がないわよ。やっぱり墓地は夜でしょ! アハッ!」

 アンデットが昼間に行動しているのはおかしいので、墓地でアンデット戦は夜仕様に変わった。

「ちなみに夜は太陽を浴びる光エネルギーのソーラー充電はできないので悪しからず。アハッ!」

「そんな弱点を実装しなくても。」

 光の精霊エルフは光の無い所では弱かった。

「更に! 雨の日もソーラー充電はできません! 曇りの日も光エネルギーのソーラー充電は速度が半減です! アハッ!」

「自慢するな!」

 伝説の光の騎士にも欠点はあった。

「充電バッテリーを持ってきているし大丈夫だろう。」

 サトは予備のバッテリーをしっかりと持ってきていた。

「よし! がんばるぞ!」 

 サトは気合を入れる。


ズキズキ!


「あれ? 何か違和感があるわね?」

 光の精霊エルフに魔の手が忍び寄る。


「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」

「スラスラ!」

 サトはナイモン・カードからスラちゃんを呼び出す。

「よろしく! スラちゃん!」

「スラ!」

「よし! スラちゃん! 鎧に変身だ!」

「スラ!」

「ナイモン! 変身!」

 スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。

「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」

 サトはスライムの騎士に変身した。

「よし! いくぞ!」

 サトは気合を入れる。

「ストップ!」

 光の精霊エルフがサトを呼び留める。

「なんだよ? エル。」

「歯が痛い・・・・・・。」

「はあっ?」

「歯が痛いよ! ウギャアアアアア!」

 光の精霊エルフはチョコレートの食べ過ぎで虫歯になった。

「だから言ったじゃないか! 甘いものの食べ過ぎはダメだって!」

「だって、美味しかったんだもん。初めてのチョコレート。」

「・・・・・・。」

 光の精霊エルフは初めて食べた人間の食べ物チョコレートが美味しかったのだ。

「分かった。ガイコツは僕が倒すから、エルはゆっくりしていていいよ。」

「ありがとう。」

 光の精霊エルフはサトから離れる。

「よし! 僕だけでもやれる所を見せてやる!」

 サトは気合を入れる。

「私も私のできることを何かしなくっちゃ! アハッ!」

 光の精霊エルフも努力することを誓う。



「ガイガイ!」

「出たな! ガイコツ!」

 ガイコツが現れた。

「ガイガイ!」

 ガイコツの攻撃。

「ギャア!」

 サトはダメージを受ける。

「あれ? あんまりダメージを受けない? そうか! 僕は悪魔バエルと戦っているから、かなり強くなっているんだ!」

 サトは現時点ではあり得ないレベル20。ガイコツのレベルは6であった。

「そうと分かればこっちのものだ! いくぞ! ガイコツ! くらえ! スライム・ソード! でやあ! 20連撃!」

 サトの攻撃。

「ギャア!」

 ガイコツを倒した。

「やったー! ガイコツを倒したぞ! ガイコツのナイモン・カードだ! わ~い!」

 サトはガイコツのナイモン・カードを手に入れた。

「よし! ガイコツのナイモン・カードを試してみよう! サトの名において命じる! いでよ! ガイちゃん!」

「ガイガイ!」

 サトはナイモン・カードからガイコツのガイちゃんを呼び出す。

「ガイちゃん! 鎧に変身だ!」

「ガイ!」

「ナイモン! 変身!」

 ガイちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。

「ナイト・オブ・モンスター! ガイコツの騎士! ガイコツ・ナイト! 参上!」

 サトはガイコツの騎士に変身した。

「よし! ガイコツを倒しまくるぞ!」

 サトはガイコツと戦いまくる。


「ガイガイ!」

 ガイコツたちが現れた。

「出たな! ガイコツ! くらえ! ガイコツ・ソード! でやあ! 20連撃!」

 サトの攻撃。

「ギャア!」

 ガイコツたちを倒した。

「よし! ガンガンいくぞ!」

 サトはガイコツたちと戦っていく。


「よし! ガイコツを倒しきったぞ!」

 サトはガイコツをほぼ全て倒した。


「哀れなガイコツたちよ! おまえたちの無念を晴らさせてやるぞ! デビル・ヒュージ!」

 悪魔バエルが魔力でやられたガイコツたちを一つに合体させていく。


ガイガイ!


「巨大なガイコツだ!?」

 ガイコツ・ビックが現れた。

「ガイガイ!」

 ガイコツ・ビックの攻撃。

「ギャア! 踏みつぶされたらひとたまりもないぞ!?」

 サトは間一髪で避ける。

「エルもいないしどうしよう?」

 サトはエルがいないと光の騎士に変身できない。


「チャンス! 光の騎士に変身できないみたいだな。ガイコツ・ビックよ! 今のうちに踏んずけてしまえ!」

「ガイガイ!」

 悪魔バエルの命令でガイコツ・ビックがサトに襲い掛かる。

「ガイガイ!」

 ガイコツ・ビックの攻撃。

「うわあ!?」

 サトは必死に逃げる。

「くらえ! ガイコツ! いくぞ! ガイコツ・ソード! でやあ! 20連撃!」

 サトの攻撃。

「ガイガイ!」

 しかしガイコツ・ビックは大きいのでサトの攻撃では倒せなかった。

「攻撃が効かない!? こんな時にエルがいてくれたら・・・・・・。」

 サトは光の精霊エルフの有難みを実感した。

「サト!」

 そこに光の精霊エルフが現れる。

「エル!? おまえはが痛いんじゃなかったのか?」

「大丈夫! 歯磨きをしてきたから! アハッ!」

 光の精霊エルフは歯磨きして虫歯を治した。

「よし! いくぞ! エル! 光の騎士になるぞ!」

「おお!」

「ナイモン! 変身!」

 光の精霊エルフは光の鎧に変身し、サトの体に装着していく。

「ナイト・オブ・モンスター! 光の騎士! ライト・ナイト! 参上!」

 サトは光の騎士に変身した。

「いくぞ! ガイコツ! くらえ! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー!」

 サトの必殺の光攻撃。

「ギャア!」

 ガイコツ・ビックを倒した。

「やったー! ガイコツを倒したぞ! わ~い!」

 サトは勝利を喜んだ。


ピロロロローン!


「やったー! レベルアップだ!」

 サトのレベルが22になった。


ピキーン!


「出てこい! バエル!」

 サトは悪魔バエルの気配を感じる。

「ケッ! 光の騎士は化け物か!? おまえいったいどんなステータスをしているんだよ!?」

「知らん。」

 悪魔バエルもうらやむ光の騎士の強さ。

「勝負だ! バエル! 今日こそ逃がさないぞ!」

「こうなったらやけくそだ! うりゃあ!」

 サトと悪魔バエルの意地がぶつかりあう。

「いくぞ! バエル! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー! でやあ! 22連撃!」

「くらえ! 光の騎士! 痛恨の一撃! バエル・ソード・スラッシュー!! うりゃあ!」

 サトと悪魔バエルの攻撃。

「ギャア! 覚えてろよ!」

 悪魔バエルは危機一髪のところで逃げた。

「やったー! 悪魔バエルを倒したぞ! わ~い! 正義は勝つ!」

 サトは勝利に大喜び。


「どうすればあいつに勝てる? 勝ちたい! 勝ちたいんだ! 俺という存在のためにも!」

 悪魔バエルは自己の存在の危うさを不安していた。

「こうなったら悪魔のプライドを捨てて、俺も光の騎士同様に連撃でも練習してみるか?」

 悪魔バエルは剣術を修行することにした。


「何はともあれ、これで墓地はクリアね! アハッ!」

「よし! 魔王を倒すぞ!」

 サトの冒険はつづく。

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