第4話 魔法使い タナ
「ナイモンしようぜ! タナ!」
サトはスマホゲームのナイト・オブ・モンスター、略してナイモンで楽しく遊んでいる。
「え!? 私はそんなに強くないよ。」
「そう言いながら強いナイモンを持っているんじゃないのか?」
タナはサトの友達の10才の女の子。
「ナイモン! ファイト!」
サトとタナは戦いを始める。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはスラちゃんをナイモン・カードから呼び出す。
「スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライム・ナイトに変身した。
「す、スライム!? それなら私でも勝てるかも!」
タナはサトのナイモンを見て少し楽しい顔をする。
「タナの名において命じる! お願い! コウモリさん!」
「コウコウ!」
タナはナイモン・カードからコウモリを呼び出す。
「コウモリ!? 本当に弱いナイモンだったんだ!?」
「だから言ったでしょ! 私は強くないって!」
タナは正直な性格だった。
「コウモリさん! 鎧に変身だ!」
「コウ!」
「ナイモン! 変身!」
コウモリは鎧に変身し、タナの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! コウモリの騎士! コウモリ・ナイト!」
タナはコウモリ・ナイトに変身した。
「いくぞ! タナ! くらえ! スライム・ソード! でやあ!」
サトの攻撃。
「コウモリ! ウイング! よいしょ! よいしょ!」
タナはコウモリの羽をパタパタ羽ばたかせ上空に逃げる。
ミス!
サトの攻撃はタナには当たらない。
「しまった!? スライム・ナイトではコウモリ・ナイトを相手にするには絶対的に不利だ!?」
飛べないスライム・ナイトの上空にいる敵を攻撃できない欠点。
「いきます! コウモリ・キック! えい!」
タナは上空から加速して蹴りを放つ。
「ギャア!」
サトは倒された。
「やったー! 私でも勝てた! ナイモン楽しい! わ~い!」
「バカな!? 僕がタナに負けるなんて!?」
タナは勝利した。
「コウモリのカードをちょうだい! コウモリさんを強くするんだ!」
「はい。」
同じコウモリのカードをたくさん持てば、それだけコウモリは強くなる。
「この世界に神はいないのか? 僕はいつになったら対人戦で勝てるんだ?」
サトは未勝利の不安に苛まれる。
「いつか勝てるよ!」
「タナに励まされるとは・・・・・・。」
サトは更にダメージを受ける。
「じゃあね。またね。」
タナは去っていく。
「物語を進めよう! そして強いナイモン・カードを手に入れるんだ! そうだ! 悪魔バエルを倒して奴のナイモン・カードを手に入れればいいんだ! そうすれば、きっと対人戦でも勝てるはずだ! ワッハッハー!」
サトは悪魔に魂を売り渡す。
「よし! 物語を進めるぞ!」
サトは冒険を始める。
「コウモリにも負けるとは情けない奴だ。なんで、あんな子供が光の騎士に選ばれたんだ?」
サトの対人戦を覗き見していた悪魔バエル。
「我がライバルとして情けない。せめてコウモリを倒せるようにしてやろう。いけ! 魔法使いども!」
「マホマホ!」
悪魔バエルの命令で魔法使いが草原にむかう。
「おかえり! サト!」
「ただいま! エル!」
物語を始めると陽気な光の精霊エルフが笑顔で出迎えてくれる。
「・・・・・・。」
「あれ? お土産ちょうだいは言わないの?」
「どうせないんだろ! アハッ!」
ふてくされる光の精霊エルフ。
「ごめんごめん。今度は何か持ってくるよ。」
「やったー! 絶対だぞ! 約束したからな! 嘘ついたらハリセンボン飲ますからな! アハッ!」
危険な約束を交わすサト。
「エル! それより次の物語は?」
「草原で魔法使いが現れて人々を燃やしているんだって。怖くて道が通れないからみんな困っている。サト。草原の魔法使いを倒しにいこう。」
「おお! よし! 草原に行くぞ! とう!」
サトは草原に向かう。
「やって来ました! 草原! 気持ちいい!」
サトは草原に着いた。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはナイモン・カードからスラちゃんを呼び出す。
「よろしく! スラちゃん!」
「スラ!」
「よし! スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライムの騎士に変身した。
「よし! いくぞ!」
サトは草原を進んでいく。
「平和だな。このまま昼寝したいぐらいだ。」
草原は広々として気持ち良かった。
「天気もいいし光エネルギーも充電し放題ね! アハッ!」
光の精霊エルフは太陽の光を浴びていればエネルギー切れがない無双状態。
「さあ! 魔法使いを倒しましょう! アハッ!」
「おお!」
サトと光の精霊エルフは気合を入れる。
「マホマホ!」
「出た! 魔法使いだ!」
魔法使いが現れた。
「マホマホ! ファイア!」
魔法使いの火の魔法ファイアで攻撃。
「ギャア! アチチチチッ!?」
サトは少し焦げてダメージを受けた。
「いくぞ! 魔法使い! くらえ! スライム・ソード! でやあ! 15連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
魔法使いを倒した。
「やったー! 魔法使いを倒したぞ! 魔法使いのナイモン・カードだ! わ~い!」
サトは魔法使いのナイモン・カードを手に入れた。
「流石に15回攻撃で倒されない魔法使いはいないわよね。アハッ!」
ごもっとも。
「サト! 魔法使いに変身して火の魔法の練習をしましょう! 空を飛んでいるコウモリにも魔法なら攻撃できるわよ!」
「おお! 魔法があればタナなんかには負けないぞ!」
サトは気合を入れる。
「サトの名において命じる! いでよ! マホちゃん!」
「マホマホ!」
サトはナイモン・カードから魔法使いのマホちゃんを呼び出す。
「マホちゃん! 鎧に変身だ!」
「マホ!」
「ナイモン! 変身!」
マホちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 魔法使いの騎士! マジック・ナイト! 参上!」
サトは魔法使いの騎士に変身した。
「よし! 魔法使いを倒しまくるぞ!」
サトは魔法使いと戦いまくる。
「マホマホ!」
魔法使いが現れた。
「出たな! 魔法使い! くらえ! 火の魔法! ファイア! でやあ!」
サトは火の魔法ファイアを唱えて攻撃。
「ギャア!」
魔法使いを倒した。
「魔法も使えてマジックナイトは便利だな! よし! この調子でガンガンいくぞ!」
サトは草原の魔法使いたちと戦っていく。
「よし! 草原の魔法使いを倒しきったぞ!」
サトは魔法使いをほぼ全て倒した。
「哀れな魔法使いたちよ! おまえたちの無念を晴らさせてやるぞ! デビル・ヒュージ!」
悪魔バエルが魔力でやられた魔法使いたちを一つに合体させていく。
マホマホ!
「巨大な魔法使いだ!?」
魔法使い・ビックが現れた。
「マホマホ! ファイア!」
マホマホ・ビックの火の魔法ファイアを唱え攻撃。
「ギャア! あんな火に当ったら一瞬で真っ黒焦げだ!?」
サトは間一髪で避ける。
「いくぞ! エル! 光の騎士になるぞ!」
「おお!」
「ナイモン! 変身!」
光の精霊エルフは光の鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 光の騎士! ライト・ナイト! 参上!」
サトは光の騎士に変身した。
「いくぞ! 魔法使い! くらえ! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー!」
サトの光あふれる攻撃。
「ギャア!」
マホマホ・ビックを倒した。
「やったー! 魔法使いを倒したぞ! わ~い!」
サトは勝利を喜んだ。
ピロロロローン!
「やったー! レベルアップだ!」
サトのレベルが18になった。
ピキーン!
「バエルか!?」
サトは悪魔バエルの気配を感じる。
「俺のことを分かってくれるとは嬉しいな! ワッハッハー!」
悪魔バエルが現れる。
「だが! それも今日が最後だ! いくぞ! 光の騎士!」
悪魔バエルがサトに勝負を挑んでくる。
「私に任せて!」
光の精霊エルフは光のハイパー・メガ・ランチャーを構えている。
「なんだ!? それは!?」
「晴れの日限定の光の精霊ハイパー・メガ・ランチャーよ! サト! 引き金を引いて! アハッ!」
「おお!」
晴れの日には太陽から光のエネルギーを充電できるので実態化できる光のハイパー・メガ・ランチャーである。
「卑怯な! 光の騎士! 負けるもんか! バエル・ソード! うりゃあ!」
悪魔バエルの攻撃。
「光エネルギー充電95パーセント! いいわよ! サト!」
「当たれー!」
サトは引き金を引いた。
ドビュー!
ハイパー・メガ・ランチャーから強力な光が放たれる。
「ギャア! 覚えてろよ!」
悪魔バエルは光に呑み込まれて消滅しそうになるが、危機一髪のところで逃げた。
「やったー! 悪魔バエルを倒したぞ! わ~い!」
サトは勝利に大喜び。
「エル! すごいな! 光のハイパー・メガ・ランチャー!」
「すごいでしょ! もっと褒めて! アハッ!」
「エルちゃん! 可愛い!」
「もっと言って! アハッ!」
上機嫌な光の精霊エルフ。
「先に言っておくけど、ハイパー・メガ・ランチャーは晴れの日しか出せないからね!」
「じゃあ、雨の日はダメなの?」
「その通り! アハッ!」
笑って誤魔化す光の精霊エルフは雨の日は光エネルギーがチャージできないので役立たずであった。
「何はともあれ、これで草原はクリアね! アハッ!」
「よし! 魔王を倒すぞ!」
サトの冒険はつづく。
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