第2話 コウモリ スズ
「ナイモンしようぜ! スズ!」
サトはスマホゲームのナイト・オブ・モンスターで楽しく遊んでいる。
「いいわよ! サト! 相手してあげるわ!」
スズはサトの幼馴染でお隣さんの10才の女の子。
「ナイモン! ファイト!」
サトとスズは戦いを始める。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはスラちゃんをナイモン・カードから呼び出す。
「スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライム・ナイトに変身した。
「クスッ。サト。あなたはスライムなの?」
「なんだと?」
「見せてあげるわ! 私のナイト・オブ・モンスターを!」
スズはどこか自信ありげである。
「スズの名において命じる! 出てきて! ドラちゃん!」
「ドラドラ!」
スズはナイモン・カードからドラゴンを呼び出す。
「ど、ドラゴンだと!?」
サトは予想以上の展開に驚く。
「ドラちゃん! 鎧に変身よ!」
「ドラ!」
「ナイモン! 変身!」
ドラちゃんは鎧に変身し、スズの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! ドラゴンの騎士! ドラゴン・ナイト! 華麗に登場!」
スズはドラゴン・ナイトに変身した。
「いくぞ! スズ! くらえ! スライム・ソード! でやあ!」
「そんなもん効くか! 返り討ちよ! ドラゴン・ファイア! えいや!」
サトとスズの攻撃。
「ぎゃあ! アッチチチチチ!」
サトは丸焦げになる。
「やったー! 私の勝ちね!」
スズは勝利した。
「サトはスライムのカードしか持ってないのね。」
スズは勝利者の権利でサトからスライムのカードを1枚もらった。
「クソッ。エルが対人で使えれば、スズなんかに負けないのに。」
サトは悔しがった。
「なんか言った?」
「言ってません。アハッ!」
サトは笑って誤魔化す。
「サトも早く物語を進めなさいよ。そうすれば強い鎧が手に入るわよ。」
「分かった。がんばる。」
「じゃあね。またね。」
スズは去っていく。
「よし! 物語を進めるぞ!」
サトは冒険を始める。
「光の騎士は正義の味方。人間を困らせれば現れるはず。いけ! コウモリども!」
「コウコウ!」
悪魔バエルの命令でコウモリが飛び立つ。
「おかえり! サト!」
「ただいま! エル!」
物語を始めると光の精霊エルフの元から始まる。
「お土産ちょうだい!」
「そんなものあるか!」
「サトのケチ! それでも勇者か!」
サトはどんな勇者なんだろう。
「エル! それより次の物語は?」
「洞窟にコウモリが現れて人々が通れないと困っているの。サトよ。洞窟のコウモリを倒しにいこう。」
「おお! よし! 洞窟に行くぞ! とう!」
サトは洞窟に向かう。
「やって来ました! 洞窟! 真っ暗だ・・・・・・。」
サトは洞窟に着いた。
「サトの名において命じる! いでよ! スラちゃん!」
「スラスラ!」
サトはナイモン・カードからスラちゃんを呼び出す。
「よろしく! スラちゃん!」
「スラ!」
「よし! スラちゃん! 鎧に変身だ!」
「スラ!」
「ナイモン! 変身!」
スラちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! スライムの騎士! スライム・ナイト! 参上!」
サトはスライムの騎士に変身した。
「よし! いくぞ!」
サトは洞窟に進んでいく。
「真っ暗だな。前が見えない。」
洞窟の中は暗かった。
「私に任せて! 暗闇を照らせ! 光魔法! ライト!」
光の精霊エルフは光の魔法ライトで洞窟の暗闇を照らし明るくした。
「すごい! さすが光の精霊!」
「褒められちゃった! アハッ!」
光の精霊エルフは上機嫌になった。
「コウコウ!」
コウモリが現れた。
「うわあ!? コウモリだらけだ!?」
洞窟の中はコウモリだらけだった。
「コウコウ!」
コウモリの不意打ち。
「ギャア!」
サトはダメージを受けた。
「いくぞ! コウモリ! くらえ! スライム・ソード! でやあ!」
ミス。
サトの攻撃は空を飛んでいるコウモリには当たらない。
「どうすればいいんだ!? 空中にいるコウモリには僕の攻撃は届かない!?」
攻撃手段のない剣士見習いのサト。
「私に任せなさい! 光魔法! ライト・アロー!」
光の精霊エルフは光の魔法ライト・アローでコウモリを攻撃。
「ギャア!」
コウモリを倒した。
「やったー! コウモリを倒したぞ! コウモリのナイモン・カードだ! わ~い!」
サトはコウモリのナイモン・カードを手に入れた。
「どう? 私の実力は?」
「すごい! エルは可愛いね!」
「もっと言って! アハッ!」
上機嫌な光の妖精エルフ。
「サト! コウモリになって、空中戦で戦うのよ!」
「おお!」
スライム・ナイトでは対空攻撃ができない。
「サトの名において命じる! いでよ! コウちゃん!」
「コウコウ!」
サトはナイモン・カードからコウモリのコウちゃんを呼び出す。
「コウちゃん! 鎧に変身だ!」
「コウ!」
「ナイモン! 変身!」
コウちゃんは鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! コウモリの騎士! コウモリ・ナイト! 参上!」
サトはコウモリの騎士に変身した。
「よし! コウモリを倒しまくるぞ! コウモリ・ウイング!」
サトは鎧のコウモリの羽をバタバタと羽ばたかせ空を飛ぶ。
「コウコウ!」
コウモリが現れた。
「出たな! コウモリ! くらえ! コウモリ・ソード! でやあ! 8連撃!」
サトの攻撃。
「ギャア!」
コウモリを一度に8匹倒した。
「すごい! レベル連撃って超便利! よし! この調子でガンガンいくぞ!」
サトは洞窟のコウモリたちと戦っていく。
「よし! 洞窟のコウモリを倒しきったぞ!」
サトは洞窟のコウモリをほぼ全て倒した。
「哀れなコウモリたちよ! おまえたちの無念を晴らさせてやるぞ! デビル・ヒュージ!」
悪魔バエルが魔力でやられたコウモリたちを一つに合体させていく。
コウコウ!
「巨大なコウモリだ!?」
コウモリ・ビックが現れた。
「コウコウ!」
コウモリ・ビックの攻撃。
「ギャア!」
サトは間一髪で避ける。
「よし! 逃げよう!」
「違うでしょ! 光の騎士に変身よ!」
「おお! いくぞ! エル! ナイモン! 変身!」
光の精霊エルフは光の鎧に変身し、サトの体に装着していく。
「ナイト・オブ・モンスター! 光の騎士! ライト・ナイト! 参上!」
サトは光の騎士に変身した。
「いくぞ! コウモリ! くらえ! 必殺! ライト・ソード・スラッシュー!」
サトの光あふれる攻撃。
「ギャア!」
コウモリ・ビックを倒した。
「やったー! コウモリを倒したぞ! わ~い!」
サトは勝利を喜んだ。
ピロロロローン!
「やったー! レベルアップだ!」
サトのレベルが12になった。
ピキーン!
「なんだ!? この邪悪な気配は!?」
サトは嫌な気配を感じる。
「ワッハッハー! さすがは伝説の光の騎士だ!」
そこに悪魔バエルが笑いながら現れる。
「おまえは何者だ?」
「俺は悪魔。」
「悪魔!?」
「俺は悪魔バエル! 魔王様に仕える悪魔だ!」
サトの目の前に悪魔バエルが姿を現した。
「まさか!? スライムやコウモリが巨大化したのはおまえの仕業か!?」
「その通り! 俺の魔力で大きくしてやったのさ! 弱いものが強くなれずに倒されていくだけでは哀れだからな! ワッハッハー!」
悪魔バエルは弱者にも情け深かった。
「いいか! よく聞け! 光の騎士よ! おまえの首は俺が貰う! それまで死ぬんじゃないぞ!」
「なんだと!?」
「さらばだ! また会おう! ワッハッハー!」
悪魔バエルは挨拶だけして帰って行った。
「エル! あいつを倒しちゃおうぜ!」
「ダメ。洞窟の中は太陽の光が当たらないから光エネルギーを充電できないの・・・・・・バタッ。」
光の精霊エルフは必殺技を放って光エネルギーを使い果たしていた。
「悪魔バエル!? なんて恐ろしい奴なんだ!?」
サトは悪魔バエルの強大な魔力を感じ取っていた。
「大丈夫よ。なんてったってサトは魔王を倒した伝説の光の騎士なんだから。アハッ!」
いつも明るい光の精霊エルフはサトを励ます。
「そうだね! よし! 魔王も悪魔バエルも倒してやる!」
サトの冒険はつづく。
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