【身体特徴操作】ってのは何ですか?…最強でした。~あらゆることに見捨てられた俺は成りあがって神をも超える~
ひろりゅー
第一章 覚醒前夜
第1話
俺は高校1年生、鈴井 凛だ。ボーッと今まで過ごしてきた。学校はつまらない、そう、俺は所謂陰キャなのだ!
一概に陰キャと言っても、ヒョロメガネやキモデブを思い浮かべるだろう。そんなことはない?いいや、俺はそう思っている。
だがな、俺は別に顔はブスではない。中の上だ。そんな俺だが何故陰キャかと言うと、、、、。うん、別にコミュ障なわけではないぞ
全くもってつまらない。陽キャどものノリにはついていけないぜ、まったく。何が楽しいのだろうか、いや何も楽しくない。小学生の頃はこんなことは思っていなかったんだけどね…
中二の頃から唐突につまらなく感じるようになってしまった。何もかもが。
そんなつまらない生活にも多少は面白いこともある。
それは小説だ。小説はいい!漫画は情景が固定されていてそこから発展して想像することはないが、小説は違う。自分の頭の中で多種多様な情景を思い浮かべることが可能である。漫画を悪く言っている訳では無い。漫画にもいい所はある。だが俺からすると小説の方がやはり勝るのだ。
なんてことを考えていると、
「おーい、鈴井このプリント倉庫に置いてきてくれー」
教師に頼まれてしまったようだ。はぁ、運ぶか。
「は、はい。わ、わ、分かりました。」
「おーう、頼んだぞー」
うん、噛んだな。見なかったことにしてくれ。決して俺はコミュ障なわけではない。
そう、人が怖いだけだ。
それは俺の過去に理由があるのだが…今はプリントを片付けよう。
わりと重いな…
俺はプリントの束をまとめて倉庫に向かう。ここの校舎は3棟まであり、1棟は今ではほとんど使われていない。扉を開け、がらんとした部屋に入る。
ようやくプリントを机に置くと、妙な階段がふと目に入った。
「こんな階段、前はあったか?」
俺は何回か教師に頼まれてここに来ることが多い。
だが以前はこんな階段はなかった…と思う。
「こんな学校にも何かいいものあったりして?」
俺は好奇心に揺さぶられ、その階段を降り始めた。
地獄へとつながる道だとも知らずに。
階段を下っていくと、一つの黒い扉が見えてきた。倉庫は一階なので、ここは地下ということになるな。
扉を開け、部屋の中に入る。部屋は、全体的に石の素材で統一されていた。床は石畳になっており、天井にはランプが一つ吊るされている。何か所々に苔もあるな…
「おお、なんだここ…なんか隠された場所みたいでいいなぁ。にしてもここが学校の地下だとは思えない雰囲気だな」
そんなことを考えていると、バタンッっと急に扉が閉まってしまった。
「は?なんだこれ、あかねぇ!!」
どういうことだ??まさか、、、
閉じ込められたぁぁ??!!おいおい、ちょ待てよ。
やばいやばいこれはやばい!だって普段誰も寄りつかないところの絶対行かない
場所の地下だぞ?!焦るなというほうが無理がある!なんか語彙もおかしいし!
「や、やばいぞ俺。このまま餓死するのか?いや、しばらく帰ってこなければ教師が心配してここにくるはず!」
それまで待つか…
すこしばかり落ち着きを取り戻してきた。ふぅ。気長に待とうと近くの壁に寄りかかり、石畳の上に腰を下ろした。すると、床が突然光りだした。
「うぉ!なんだこれ!?」
光っている床は、何かの紋章を連想させた。
そして床は光を増していき…
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
俺は光に飲み込まれた。
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