第2話
孤独とはどんな猛毒よりも強力かつ残忍である。
一説によると寂しさはタバコ12本と同じくらい有害であるという。
古代中国の呪術、蠱毒も青ざめるくらい
孤独というものは恐ろしい。
私はそれをひしひしと感じながら。
ボロアパートの一室でカップ麺をすする。
家族がいたならば
栄養満点、笑顔百景
こんな幸せが一皿に乗ってるんだろうな。
想像して創造する。
創造して破壊する。
無様なその生を
私は強く憎んでいる。
だが、憎悪の行き場さえも
私は見失っている。
こんな時に恋人がいたら
全てを温かく包み込んでくれて
瞼の奥には太陽の木漏れ日のような
君の笑顔が存在しているんだろうか。
冷たく動かなくなった私の手を
どうか温めてはくれまいか。
想像して創造する。
創造して破壊する。
固くなった私の心は
湯を注ぐ前の乾麺のよう。
孤独とはその湯を蒸発させる
気化熱なのかもしれない。
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