帰れないんですか。オリ姫様
朝焼 雅
海の底の城
僕は海の底のお城に来ていた。
事の発端は、海釣りの帰りにひっくり返ってバタついている亀を見つけて助けたから。
助けたと言っても釣りで上手くいかずイライラフラフラ歩いてた時に足下の石を掴んで海へ思いっきり投げたんだ。
野球の遠投のように。それが亀だったみたい。
そうしたら軽トラックのタイヤくらいの大きさの亀が出てきたんだけど、卵産みにきたと思って無視して帰った。
次の日、釣りに行ったら、開店前の行列かよって思うくらい亀がいた。
それもタイヤクラスのやつがズラズラといた。
それも無視して釣りをしていたら、大物がヒットしたから気合入れて引いたけど負けちゃって海にドボンと落っこちた。
すると、行列の亀が一斉に僕に目掛けて泳いできたんだけどその速さは、競泳の金メダリストもびっくり、なんもいえない速さだった。
ほんの一瞬だった。
全く信じられなかった。亀に海の中に引きずり込まれるとは思わないし、死を覚悟したんだけど、目を開けると、目の前にはかなりボロボロの建物があった。
そして、不思議なことに海の中なのに呼吸が出来る。亀に引かれるまま、オンボロの建物に入った。
現実世界からワープしたんじゃないかって思うくらい中は広く、人間らしいのが着物を着て過ごしていた。
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