三人集えば幸せ我が家
辻本琉汰
幸福と言うものは。
都心の真ん中にそびえ立つ、首がのけぞるほどの高さを誇るガラス張りの美しい高層ビル。昼間は日を浴びて輝いていたが、既にビル内からの光が、逆に東京を照らしている。エントランスはよくドラマとか漫画で見るような、広々と洗練されたデザインだ。外で冷えた体を包む、程よく温かい空間。そこに置かれた、背もたれがほぼ無いに等しいL字型ソファーに、大きめのリュックを背負った大学生の遥馬は、静かに腰を下ろした。
このビルで自分の兄で長男の拓馬が働いている。彼が来るのを待ちながらスマホのメッセージアプリでもう一人の兄、和馬と連絡を取り始めた。
《何か食べたいのある? ついでに買っていくよ~》
《サンタッキー!》
和馬が希望したのは、クリスマスに特に繁盛する、フライドチキンが売りの有名ファストフードチェーン店だった。これは後から拓馬に「もっと贅沢していいのに」と言われるやつだなぁ、と考えながら、遥馬は《OK!》と了承のスタンプを返した。
拓馬を待っている最中、明らかに自分とは格の違う大人たちが遥馬の前を行き交う。バッチリスーツを決めて、仕事の電話してたり、スマホでスケジュール調整してたり、腕時計とにらめっこしてたり、それはもう忙しそうだ。ソファに座っているだけなのに、何もせず暇な自分に、必要のない後ろめたさを感じてしまう。
何年後かの自分はああなっているだろうか、なれているだろうか……そもそも、なりたいのだろうか。不安は考えれば考え込むほど溢れて止まらなくなるが、家に帰ってご飯を食べて兄たちと会話をしていると、ゆったりとしたペースに飲み込まれて、いつの間にかそんなの忘れている。家と家族は遥馬にとって、何ものにも代えがたい安心できる存在だった。
何やらポケ~としている遥馬を遠目から目視した拓馬が、無意識ににんまりと頬を緩める。社員ゲートを抜け、受付の人たちの会釈に「お疲れ!」と爽やかに返して、颯爽と遥馬の元へ向かう。
「ハル~!」
突如脳内に割り込んできた聞き慣れた自分を呼ぶ声に、遥馬はパッと顔を上げる。
きっちりとスーツを着こなし、クラッチバックを持った手を振っている。その手首からチラリと見えて輝くのは、自宅に一つしか無いハイブランドのクラシックな腕時計。社員ゲートから出てきた人物の様相は、普段遥馬が見ている兄とは全くの別人と言えたが、朝にバッチリ決めて出て行った髪型はやや崩れて、こちらに向けるほころんだ顔が、彼を自分の兄に違いないと確信を持たせてくれた。
「お待たせ~」
「兄ちゃん。おつおつ」
「悪い、ちょっと長引いちゃって」
「さっき来たばっかだからへーき」
手に持っていたスマホをコートのポケットにしまって、拓馬の隣を歩く。社会の流れを感じる海を抜け出して、冷たい風を頬に浴びた。
「カズなに食べたいって?」
「サンタッキー食べたいって」
「マジかよ! 本当にそれでいいの? 兄ちゃんの経済力ナメてんだろ……」
案の定次男の注文に愛のある苦言が零れる。
「いいじゃん。カズちゃんは子供舌なんだよ。料理は上手いけど」
「いやマジでそれな。今頃何か作ってくれてんのかな」
買っていくものを二人で相談して、華やかなデパートに飛び込む。
お目当ての食品売り場の地下一階は、一日の中で恐らく一番混む時間帯で、売り切れを危惧してしまう混み具合だった。人の波に押されながらも、遥馬は入った入口からは奥の方に位置している目的のサンタッキーへと足を運ぶ。それを不意に、拓馬が止めた。
「俺お酒買ってくる。あとで金払うからサンタッキー買っといて!」
「え~いいけど……無駄遣いしないでよ? またカズちゃんに怒られるよ」
「大丈夫だって! じゃまた後でな!」
拓馬はそう言うが、遥馬からすれば心象は極めて悪かった。そもそも今回遥馬が拓馬の帰りを待ってまで一緒に買い物をしているのは、珍しく和馬から直々にお願いされたからであった。
『兄貴が無駄遣いしないように買い物付いて行ってくれる?』
授業があって外に出る日だったし、拓馬の前科は遥馬も自分の目で見たことがあるため、快諾した。拓馬は手元にお金があると何かと使ってしまう癖のようなものがある。今いくら持っているのかは把握していないが、ある程度は豊かだろう。心の中で和馬に謝りつつ、まぁいっかなどと思いながら、サンタッキーへ向かった。
和馬のお望みのものを注文しているうちに、自分と拓馬の分も買おうかと考えたが、結局和馬の料理で腹が膨れて冷蔵庫にしまわれるチキンが容易に想像ついたのでやめておいた。
温かいチキンが入った箱を潰されないように人ごみを抜け出して、合流場所の近くのベンチに腰を下ろして一息つく。が、数分も経たないうちに拓馬も戻ってきた。その手には、お酒が入っているのだろう、縦長の良さげな紙袋と、可愛らしいロゴが刻まれた小さめな紙袋が握られていた。
「……明らかにお酒じゃないのあるけど……」
「気のせい気のせい」
「あ~あ、またカズちゃんに怒られるんだぁ」
「ふっふ……そいつはどうかな……? ほら、最後に花買って帰ろうぜ」
やけに自身あり気な拓馬だったが、それはつまり本来買うはずではなかったものを買ったと認めたも同然だった。有罪である。
予約していた花束を受け取る拓馬をよそに、和馬に《もうすぐ帰るね》とメッセージを送信する。代金を払って、タクシー乗り場で待機していたタクシーに乗り込む。チキンの匂いと買ったばかりの花束の香りを詰め込んで、タクシーは家まで走り出した。
「ただいま~」
「うわっ! 良い匂いするんだけど!」
既に玄関まで漂っていた夕飯の匂いに、拓馬が思わず嬉しそうな声を出す。リビングの扉を開けて二人の目に飛び込んできたのは、テーブルに並べられた豪華な和馬の手料理だった。
「おかえりー……あれ? あれれ?」
和やかに二人を迎えた和馬はリビングに入ってきた拓馬の手元を見て、じと、と目つきを変えた。
「ごめん、カズちゃん」
「いやいやっ! 無駄遣いじゃない。この前美味しいって言ってたプリン!」
小さい紙袋の中身は、少し前に拓馬が得意先から頂いた高級プリンだった。その時、拓馬が余った分を二人に持って帰ってきてくれたのだ。遥馬はともかく、和馬がとにかくお気に召したようで幸せそうにチビチビと勿体無さそうに噛みしめながら食べているのを拓馬は覚えており、つい最近その店が先程寄ってきたデパ地下に出店したと聞いていたため、買ってきたのだ。
妙な緊張感が暖かなリビングに広がるが、それはすぐに解ける。
「まぁ良いでしょう!」
「っしゃぁ~、対ありぃ!」
「カズちゃんチョロいってぇ」
頬を少し膨らませた遥馬にへへ、とふにゃふにゃの笑顔を向けた後、足取り軽く、手際良くプリンを冷蔵庫へと収納させた。嬉しそうな和馬にこれ以上水を差す必要性も感じず、遥馬は次の話題へと移った。
「花は? 俺お供えしてくるよ」
「ん、ありがと。白とピンクが母さんで白と水色が父さんな」
「あーい」
「兄貴風呂は?」
「後で! 明日は出社しないし。手洗って着替えてくるわ!」
和馬が遥馬から受け取ったサンタッキーをオーブンで再び温め直し、拓馬は一度自室へ向かい、その間に、遥馬は既に和馬が用意しておいてくれた花瓶に花を移し、「気を付けて」と和馬に言葉を掛けられながら、両手に花瓶を持って仏間へ向かった。
「……うん、うめっ」
自分で作ったクリームシチューを味見して、コトコト煮立つ姿をぼんやりと眺ながら、思わず声が漏れる。職業が職業なだけに家にいることが多いため、外に働きに出ている拓馬と勉学に勤しむ遥馬のことを少しでも支えられたらと思い、学生の頃から家事を学んだ。やることが多すぎてパンクしかけた時もあったが、幸い性に合わないことは無かったので心底ホッとしている。
和馬は今で言ういわゆるプロゲーマーであり、ゲーム配信者だ。大手動画配信サイトを通じて多くのファンを持つ。自分のゲームプレイスキルで盛り上がってくれる人たちがいる、自分とゲームを通じて繋がってくれる人たちがいる。その事実はとてもありがたいし、誇りだ。でも果たして、この人生は如何なものだろうか。プロゲーマーや配信者、動画投稿者などは今でこそ一種の職業として扱われて世間から認められつつあるが、和馬はそれ以前に、自分が社会に貢献しているとは到底思えなかったのだ。
ゲームが無い世界だったら? 自分に兄も弟もいなかったら? 果たして自立できるのだろうか。きっと、いつまでも子供のままで、何も出来なかった。頼りになる兄がいるから自由に生きられているし、可愛い弟がいるから少し大人にもなれた。だから二人にできる恩返しは、せめて家の中の空気を穏やかに保つこと。いつでも暖かな居場所であること。
「カズちゃん? そんなに温めるとシチューの底、焦げちゃうんじゃない?」
「ん。そうだね」
戻ってきた遥馬にそう言われ、シチューの火を止める。それと同時に部屋着に着替えてきた拓馬もリビングに来る。
「おーし、乾杯しよーぜ!」
ワイングラスを三つテーブルの上に出して、先程拓馬が買ってきた白ワインを注ぐが、最近成人した遥馬はまだワインに慣れてないため、和馬が事前にスーパーで買っておいた甘いお酒だ。
「それじゃ、本日もお疲れ様でした~」
「あ~い、乾杯」
「け~ぴ~」
「うお、若者出た」
「出たよ」
んふふ、と軽い会話をしながら笑う和馬と遥馬をよそに、拓馬はいち早くグラスに口を付けて幸せそうに頬を緩める。彼のその表情が物語るように、和馬と遥馬も続々と口を揃えて「美味しい」と言う。
しかし、何より拓馬と遥馬の幸福の腹を満たすのは、和馬の手料理だった。本当にどれも絶品なのだ。サラダはパリパリっと野菜の新鮮さが音を立て、爽やかなお手製ドレッシングが合わさって飽きない。白身魚のカルパッチョは丁度いい塩気にオリーブオイルが絡んで、そこに魚のぷりぷりした食感が加わる。トロっとした優しさ溢れる濃厚なクリームシチューは、心も体も温めてくれるように浸み込んでいく。手を止めることなく自分の料理を口に運ぶ二人を眺めて和馬は微笑んだ。
「美味い?」
「ま~じで美味い」
「カズちゃんが天才です」
「あははぁ。あざすあざす」
二人からの称賛の声を肴にワインを流し込む。この後一応配信をする予定がある和馬は、ワインを一杯飲み終えたところで飲み物をサイダーへと移行して、買ってきてもらったチキンを頬張る。チキンのパリじゅわをサイダーのしゅわしゅわが後を追う。
「何か、すっかり恒例になったよな。これやるの」
拓馬が不意に口走る。確かに、特に意識していたわけでもなく、この日はこうなのだという固定概念にも近い思考が、三人の体に埋め込まれている。
「父さんが始めたから……かれこれ二十年くらいやってる?」
「昔は何なのか全然わかんなかったけど」
「ハル君は二歳くらいだったもんね」
母が亡くなった日は、いつもより食事が豪華になる。その流れを作ったのは、奇しくも母と命日が重なった父だった。この家では、両親の命日は、家族揃って美味しいご飯を食べる日なのだ。
『悲しい日は終わった。悲しさや寂しさに浸る一日より、ささやかだけど楽しく嬉しい一日があった方がいいだろう?』
「ふけぇ~。偉大な親父の言葉」
「まぁ本当にそう言ったかはっきり覚えてないけど」
「良いんかそれで」
父は、早く家に帰ろうと急いでいた夜道で事故に遭った。飲酒運転のトラックに轢かれて、生死は火を見るより明らかだった。
当時大学生だった拓馬は、悲しみに浸るより先に、これからの不安に飲み込まれていた。泣いている弟たちを守って、支えて、生活していかなければならない。でもどうやって? 自分には何の力もない。経済力もない。生活力もない。
そんな時、父の偉大さに気づくのだ。未来が怖くて、立ち尽くした拓馬に声を掛けたのは、社長だった父の秘書だった。父は秘書に、自分にもし何かあったら会社の権利は拓馬に渡すと言っていた。突然莫大な責任と資金、多くの社員が自分の肩にのしかかって驚いたが、弟たちを支えられるならと、二つ返事で流れるように社長に就任してしまった。
私服を脱ぎ捨て、社員たちに舐められないような身の丈に合わない高級スーツを纏った。”大人”になって、嫌になることはいくらでも泉の様に湧き上がるけど、やけになりそうな時、弟たちが自分の腕を引っ張って助けてくれる。和馬は拓馬にとって居場所であり、遥馬は癒しだ。二人と過ごせる日常が続いているのだから、あの時親のコネだとか、親の七光りと言われても、社長に就任して良かった。
それももう十年前の話と考えると、感慨深いものだ。
「そぉかぁ~。ハルももう二十歳だもんなぁ~」
「急におっさんになるじゃん」
「いやもう三十よ? おっさんだよ」
自虐にも近いような言い方で、自分の年齢確認をする。
「まぁ……おっさんだね」
「だね」
変に否定するのも変なので同調を示す。誰でも歳を重ねるのは自然の摂理だ。自分たちは歳を取る。
「な~んも変わっちゃいねぇけどな」
「いやいや変わったでしょ。え? 怖いって逆に。え? 社長さん……?」
「そ~いう立場的な話じゃなくて、なんか、根本的に?」
和馬はデキる大人、怖い、という半分ふざけた空気感を出しているが、酒に酔っている遥馬は話の流れを何も気にせずにポンポンと話題を投げ込んでいく。
「三十歳記念に何か買えば~? オーダーメイドの腕時計とか、スーツ新調するとか」
「確かに。腕時計いいじゃん。ずっと親父の使ってんでしょ? そろそろ寿命じゃね?」
「いや、全然現役」
「マジかぁ」
一度、うっかり手を滑らせて床に落として修理に出したことはあったが、それ以来ずっと、時計は正常に動き続けている。
「う~ん……自分の為に使いたいとは思わんのよねぇ~」
「ていうか結婚は?」
遥馬の口から突如放たれたシビアな単語に二人は大して反応せず、そんなものもあったな程度の態度で話を進める。
「え? 全然何も無いけど。あったとしてもそこまで手が回らねぇ」
「願望はあるの?」
「え~……別にねぇな~。つか、カズの飯食ってると舌が肥えてダメだ」
思いも寄らぬ矛先を向けられてサイダーを飲もうとした手を止める。
「ちょっ、俺のせいにしないでよ?」
「でもそれは一理ある。俺も料理原因で彼女と別れたし」
「ちょ、ちょ。え? えぇ?」
酒の勢いに任せてか、遥馬から初めて残酷(?)な事実を聞かされる。そんなこともお構いなしに、続けて和馬に話題を振る。
「カズちゃんは?」
「ふっ、自宅警備員に出会いがあると思うな?」
「配信者って言いなよ……」
「どっちも大して変わんね。出会いと言えばスーパーの奥様たちくらいよ」
「いいじゃん」
「いいじゃん!?」
「お前適当に話乗っかるなよ~」
笑いのツボが浅い和馬が、遥馬のあまりにも適当な相槌にゲラゲラと笑う。
それから少しして、言動から遥馬の限界が近いことが窺えたため、和馬が遥馬の手からグラスを取り上げて、ほとんど空になった食器類を台所へ片づける。
まだギリギリ意識を保っていた遥馬は、フラフラと風呂場へ向かっていった。
「風呂で寝ねぇかな」
「大丈夫じゃない?」
それぞれワインとサイダーを水のように流し込みながら、遥馬の背中を見送った。
「ん。俺この後配信するから、今日はこの辺で」
「今日は何やるの……?」
風呂から上がりたての遥馬がソファに横たわりながらうつらうつらと聞いてくる。
「大会近いし、
「ほぇ~……」
気の抜けた返事を送る遥馬を見て、しょうがないなと思いながら、ソファの脇に置かれているバスケットからブランケットを取り、遥馬にかけてあげる。すると、未だにワイングラスを握っている拓馬から予想外の切り返しがきた。
「俺会社にあるスクリーン全部大会画面にして応援してっから!」
「えあははぁっ! マジでやめてっ? 冗談とかじゃなくマジでやめて? プレッシャーで何もできなくなるから。手元ブルッブル震えだすわ絶対」
お酒が入ってテンションが上がり気味の拓馬と和馬がゲラゲラと大声で笑う。真横で笑い声が響いているのに遥馬は微動だにしない。拓馬は気分が良くなってさらにグラスの底のワインを呷る。一方で和馬はどこにツボったのかすらわからないが、「死ぬ……」と言いながら笑い続けている。
「じゃあね! おやすみっ」
「「おやすみ~」」
吐き捨てるように防音された自室に飛び込むが、未だに和馬の笑い声が微かにリビングに漏れている。
「防音の意味無いじゃん……」
「今のカズ、箸転がっただけで笑いそう」
ケラケラ笑いながら遥馬と話すが、眠たい遥馬の脳内に、話の内容は一向に入っていなかった。
「ハル~。起きたら自分の部屋行けよ~」
「ん~……」
拓馬の言葉に生返事をした後、遥馬の意識は眠りへと完全に溶けていった。
「んふふっ」
〈どした?〉
〈何か嬉しいことでもあった?〉
〈めっちゃワロてる〉
「いやね。今日、ちょっと楽しくてね……」
日付が変わる時間でも、配信を見てくれるたくさんのリスナーと語らう。ふとした瞬間に兄弟自慢が出てしまうのはご愛嬌。
〈ほんと家族好きね〉
〈マジで家族の話する時幸せそうで草〉
〈酔ってんなぁ笑〉
〈惚気アザス!〉
〈幸せそうでなによりだぁ〉
そんなコメントにまたふにゃりと笑う。
「そうなの。俺って幸せなんだよなぁ」
ついに言動もふにゃふにゃになって来た和馬を本気で心配し始めるコメントが増え始める。そのタイミングで水を一口飲んで頭を切り替える。
「おっし。大会も近いんでね、頑張るわ」
特別な日の、当たり前がある幸せに背中を押されるように、和馬はゲームのReady完了ボタンを押した。
今から数時間後には、また、三人の幸せの朝がやって来る。
三人集えば幸せ我が家 辻本琉汰 @fascia
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