あらすじと前書きと後書き

湊咍人

あらすじと言っても差し支えない妄言


違うんです私は望んだわけじゃなくて望まれなかっただけで不可抗力で不可視で不可解な私とあなたと誰かと全てと無が見て聞いて言ってくれない宗教的で短絡的で受動的で観念的な赤い紅い朱いあかい破壊と破戒を素因数分解して並べて眺めて宥めて詰ったら澱が檻になって折り重なっていく折に首と命と血管と欠陥を撫でて舐めてなぞって嬲ってみただけだからそんな目で刺して手で抉って歯で解いて腕で抱き崩さないで驕ったまま掃き捨てるみたいに掬い上げて熱い暑い篤いあつい私とよく似たあいつを縊って吊るして垂らして誑して糾える縄みたいに蜘蛛の糸みたいに天罰みたいにあいつと私に突き立てて引き摺り出して回してよく遊んで日火灯陽非批誹卑で焼いた擦過傷が表層で重傷な病巣を表象して表彰された暁には禍つ君と抑圧とよくある悲劇的な惨劇が喜劇を爆撃したから竜頭を上手にくるくる狂って繰る指が気化して帰化する幾何学的文様はどんな模様かよく見えないの目が視認できないから自認も容認もできなくって食って括って潜ってくぐもった声にも聞こえなくもない頬を蔦みたいに伝う涙が突然喉を締め上げてびっくりしちゃう肥えた声を乞えって超えちゃうのは君が君と君で君を君に良いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい気味になるまで欠伸と嚏と咳と溜息と独り言を朽ちた唇に縁どられた口から際限なく再現ちゃう責任に帰任する気もするけど君が君じゃなくなって僕は僕を捨てても君になれなくって慣れなくって人間にも成れなくってもう捨てちゃった僕は閉じた本のページも目の前の曲線の集合体にしか見えなくなった文字と一緒に無くなってあのとき僕が君に掛けられた言葉が記憶と頭蓋の片隅に引っ掛かってることに賭けて手繰って探って潜ってみたけど血に濡れて塗れて汚れた手じゃ泡沫の夢みたいに潰しちゃうから無意識のうちに土足で上がり込む僕は手でも脚じゃなくて靴を洗うべきだったのかもしれないねって君は笑って嗤って咍うから僕も私も俺も自分も釣られて吊られて笑っていられる平常な日常が尋常じゃなく笑えるほど滑稽な酷刑で生活と終活を管轄する等活地獄ばかり滲んで肝心な凶刃は狂人が持ってる始末で週末の終末に何を食べよう供物として捧げられたささくれ立つ食物に僕らは食物連鎖ののの上部に囚われているよピラミッドに侵入した新入盗掘者には死と詩を送ろう君は何も望んじゃいけない







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