数年ぶりに再開した幼馴染と家族に!?

らい

第1話「再会」

湊「あ〜、懐かしいなあ」

そう言って俺は桜の木下で伸びをしていた。

…そう、今は4月。そして今日は入学式なのだ。

湊「この時期に帰って来れたのは奇跡…いや親父のおかげだな。」

そう言って俺は心の中で親父に感謝した。

ここに帰ってくると、やっぱりあいつのことが気になる

湊「あいつ、元気かな〜」

とそんなことを呟いたその時、目の前にふと見覚えのある人が見えた。

湊「?あれは...」

その人を目を凝らしよく見てみると

湊「あ、沙優だ!」

そう、その人は、俺の幼馴染の沙優だったのだ。

沙優だと気づいた瞬間、俺は沙優に駆け寄っていた

湊「お〜い!沙優〜!」

沙優「?(後ろに振り返って)...え?!」

沙優はとても驚いたようで、体が傾いて、転びそうになっていた。

沙優「わっ!」

湊「おっと!」

俺はすぐさま沙優の体を支えた。

湊「沙優…大丈夫か?」

沙優「う…うん、大丈夫…ありがとう」

俺はその言葉を聞きホッと心の中で胸を撫で下ろした。すると

沙優「…この体制…ちょっと恥ずかしいんだけど…」

湊「あ!ごめん!」

俺は今の体制を確認しすぐに沙優から離れた

湊「ほんとにごめん!」

沙優「い、いいよ!全然大丈夫だから!」

沙優「それより、湊だよね!久しぶり!いつ帰って来てたの?」

湊「おお、覚えててくれてたかぁ!久しぶりだな沙優!数日前に帰ってきてたんだ、色々あったからそっちに顔出せなかったよ」

正直覚えててくれてるか心配だったので覚えててくれてたのがすごく嬉しかった

沙優「そうなんだ!って覚えててくれたかって、僕、湊のこと忘れたことないよ!」

沙優「...あ、今のは別に変な意味じゃな」

湊「沙優もか!」

沙優「え?僕もってどうゆう…」

湊「いや、俺も沙優のこと忘れたことなかったからさ、沙優が俺と同じこと思っててくれて嬉しいよ!」

沙優「え?!そう…なの?」

湊「うん。そうだよってどうした?」

俺がそう言うと沙優は俺から顔を背けていた。よく分からず俺は少し心配になった

沙優「あ、いや、なんでもない!」

湊「本当か?大丈夫か?」

そう言って俺は沙優の様子を見ようと近づこうとしたら

沙優「大丈夫だから!それより!学校始まっちゃうから早く行こ!」

そう言って沙優は学校の方に身を翻し、トコトコと歩き出した

湊「そうだな!…って、おい!置いてくなよー!」

そう言いながら俺は沙優の後を追いかけるのだった。

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