伝説になるために奮闘していた剣士は、異世界に新たな伝説を生む!

@12{アイニ}

プロローグ メルス流奥義

 広大な砂漠のような場所で1人の剣士が、悪に染まった元上司と対面していた。

「フハハ、私としてはお前とは――」

「ああ。俺も戦いたくはないさ、メルヒディス総長」

 周りには血の海、そして息絶えた女騎士や仲間をかたどっていた肉片などが辺りに落ちていた。

「それで?お前のその、たった1本の剣で何が出来る⁈」

「・・・この1本の剣は――お前を、倒す事のためにある‼」

 手元にある剣柄を見落として、決意を固めると同時に「メルス流奥義、――八東斬‼」と叫びながら突貫して行きすれ違いざまに股から頭部にかけて斬り上げた。

「ヴァ、カナ・・・」

冥府めいふで覚えて居ろ、――お前を打ち破った名は。メルス・ウェールだ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る