第5話 アムリタ完全燃焼

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 アムリタが気を開放し、空間がネジまがる!!


 噴水が暴走し、水があっちへこっちへ!?


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「いっくぞー! 我が召喚に答えよ! 炎の戦士よ!」


 アムリタが炎の戦士を召喚する間にデスゲイズたちは噴水の水でびしゃびしゃにれていた。


「ほっほ〜う!? アムリタよキサマは百回死んでもまだ俺様に殺されたいらしいな?」

 

 デスゲイズがキレながらアムリタに叫んだ。


 しかし先制して、びしゃびしゃに濡らされたルーシャがブチギレて召喚中で動けないアムリタに矛斧ほこおので切りかかった!


 ガギィン!!


 ソーマがルーシャの矛先を剣で逸らしアムリタは事なきを得る!

 だがソーマの剣はルーシャの重たい一撃で破損してしまった!


 ソーマとグレイザークはルーシャを体をはって止めようとした!


「はん。甘いわね!!」

 ルーシャは黒トカゲ男やグレイザークらもろとも矛斧で薙ぎ払った!


「フハハハハ! ルーシャよ! これをくらうがよい! とうりゃあ!」

 デスゲイズはここぞとばかりルーシャに対して呪いのダンスを踊り、行動を妨害した!!


「ダメだわぁ。やる気が出ないー……」


 ルーシャはテンションがみるみる下がり矛斧を地面に落としてしまった。


「いでよ! 炎の戦士!」


 アムリタの召喚に答えて街路樹の物陰からヤムヤムうさぎたちがピョンピョン跳ねてあらわれた!


 円陣を組み跳ねて踊ること1分間………デスゲイズたちは壊滅状態になっていた。


「まだかよ…!? 障壁バリアが持たないぜ…」

 俺様は必死の形相でブラックリザード団の槍の猛攻から皆をバリアで防いでいた…!


 円陣の中央がピカッと光り、アムリタが声をあげた。


「ヤムヤムヤムヤム(はようこんかい)! どんどこよいしょー!! 炎の戦士よ! 来いってば!?」


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 円陣の中央から炎が吹き出し、巨大な炎の戦士があらわれた!

 アムリタは炎の戦士に向かって飛翔し、炎の戦士に乗り込み操舵を握った。


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 ブラックリザード団は突如あらわれた巨大な炎の戦士をにらみつけ、槍を次々に投げつけた。

 しかし! 槍は何の効果もなく炎で燃え尽きた。


「くらえ! ほのおの……ちょっとみんな離れてー!!」

 アムリタは仲間に魔法の拡声器で呼びかけ対象をブラックリザードマンに絞ろうとした。


「アムリタ! ブラックリザードマンには炎が効かないからな! わかってんのか! あーん?」

 デスゲイズも魔法の拡声器でアムリタに返答し、中指を立てた。


「あっ!? そうだった!! てへっ! じゃあ、踏みつけてやる!」


 ズシン! ズシィィィン!


 アムリタは炎の戦士の巨大な足でブラックリザード団を踏みつけた!


「コラコラきさま! バリアごと踏むな! 大事な俺様が死んだらどうするんだ!?」

 俺様はハラハラしながら踏み潰されていくブラックリザードマンを見ながらバリアを張り続けていた。


 戦いはあっと言う間に終わり、ブラックリザードマンの残党はちりぢりに逃げていった。


「あー、危なかった! ソーマ大丈夫だったか?」

 アムリタが炎の戦士から降りてソーマの身体をいたわった。


「あ、ああ。だい、じょうぶさ。アムリタ」

 ソーマは大胆な攻撃をしていたアムリタに内心ドキドキしながら答えた。


「おい! アムリタとかいう外道よ…! バリアごと踏むな。何回でも言ってやるぞ」


「まあまあ! 勝ったからいいじゃないか! デスゲイズ!」


 アムリタが俺様をたしなめようと酒場で一杯飲もうと提案をしてきた。


「ほほう。おごりですか? ゴチになります」


 奢りで酒を飲ませろというデスゲイズを無視しながらアムリタとその友人たちは酒場へと歩いて行った。


「ほっほう!? 俺様を無視するとは良い度胸どきょうだ! キサマの足の裏は明日から壊滅的なかゆみに襲われるだろう!」


 デスゲイズはアムリタをののしったあとみんなの後をついて行かず、自分の行きつけの酒場にゆっくりと歩いて行った。

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