第22話 弁当の一件~その後~



 エッセイ21話のその後お話です。


 私は怒りをたずさえ車に取り込みました。北海道もこの日は暑く、乗った瞬間に窓を全開にしました。たしか26℃くらいだったと思います。私は真夏になるまではエアコンをあまり使いません。なぜか足がむくむからです。


 長男には「そんなに嫌なら弁当置いて行きな!」と言ってしまったことを少し後悔しながらも「私は間違っていない」と自分に言い聞かせました。


 私が長男の「おかずないなぁ~」の言葉をさらっと流していたら、朝からこんな憂鬱な気持ちにはならなかったのでは……と後悔……いや間違ってない!

 

 後悔……これでよかったんだ!

 

 こんな気持ちの繰り返しで職場に着きました。


 私の働く小学校はもうすぐ夏休みに入ります。授業を進めることはもうなく、振り返り活動や、お楽しみ会なんかをやります。


 この日は1年生とジェンカを踊ったり、夏休みに楽しみにしていることの作文を書きました。学校を出る頃には、私の怒りもだいぶ落ち着きましたが弁当の所在が気になります。


 前回のエッセイを読んでいただいた方はご存知かと思いますが、自宅すると弁当はカウンターに置かれたままでした。


 ~怒り再び~


 夕方になり次男の少年団が始まるので球場まで送り届けました。監督やコーチが来る6時くらいまでは母親たちが見守ります。


 毎日のように会うママたちはママ友と言うよりもっと固い絆で結ばれた戦友のよう存在です。私は今朝の出来事を話そうと意気込んで行きましたが……。もっと怒り狂っている母親がいたのです。その怒り具合に私もついのみ込まれ、自分の怒りを話すタイミングを失ってしまいました。


 ~そして長男の帰宅~


 彼は何も言わずに食卓に着きました。私はたまりかねて聞きました。


「弁当持って行かなかったんだね」


 すると長男は、


「母ちゃん、置いてけって言ったじゃん」


 (そうきたか……)

 

「自分が気に入らない弁当でも思ったこと口にするのは止めてほしいわ!私が納得するまで謝ってもらわないと、もう弁当は作らないからね!!」


 なるべく手短に言いたいことを長男に伝えました。すると長男はあっけなく謝ってきました。


「朝は、目が見ずらいとはいえ肉が入っているのが見えなくて、どうもすみませんでした。また弁当作ってください」


 正座のまま素直に謝ってきました。


 これ許していいでしょうか???


 あっさり長男に謝られ、(あっ、あぁ……困った。これ許していいのかなぁ)私の方が困惑してしまいました。1日中怒り、小学生に癒され、カウンターに残された弁当を見て再び怒り、私よりも怒っているママ友に出会い、長男に呆気なく謝られ、私の怒りは消えたのでした。でも何だか気が晴れない。


 よし、掃除をしよう!YouTubeでよく見る洗濯槽のオキシ漬け(オキシクリーン洗剤に漬けおきすること)をするのだ!!


 思い立ったが吉日。次の日、近くのドラックストアに向いオキシクリーンをゲット!そのままお洒落100均「Seria」に行きました。


 目の保養のつもりでしたが、ストレス解消のために気の向くままに商品をカゴに入れます。4点で440円です。100均だから当り前ですね。


 【買った物】

・ミトン×2

・アームカバー(日焼けを防ぐもの)

・髪をまとめるゴム


 たったこれだけの買い物ですが凄く嬉しい!安上がりな自分にビックリです(笑)


 こんな感じで弁当の一件は終了しました。長男がもっと反抗して来るかと身構えたのですが肩透かしにあった気分です。皆さまお騒がせしました。無事解決です!


 これからもこんなことはあるのだと思いますが、あきらめず子育てを頑張ろうと思います。エッセイを読んでくれた方、コメントをくれた方、本当に私の心は救われました。ありがとうございます。

 

 

※オキシ漬けにした洗濯機からはワカメのような汚れがごっそりと取れスッキリ!あまりにも汚いので写真は撮りませんでした。でも、私が買った100均グッツとオキシクリーンの写真を近況ノートに載せておきます。

 

 興味のある方は見てみてください☆


https://kakuyomu.jp/users/sihoho/news/16817139557068566932

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