第1話

休日よりも幾分か忙しない、平日の朝。

いつもより少し寒いような気もするが、

冬の朝には必ず温かい紅茶を飲む

という習慣がついているため、

自然と身体は暖まっていく。


「おはよう。今日は一段と寒いね」

「おはよう、気温も昨日より低いみたいだよ」

「だから昨日より寒い気がしたんだ」


朝はいつも"彼女"と挨拶を交わし、

昨日よりも寒い、暑いといった変化や

なにか時期にあった飲み物を飲むか。

など、その日によって変わるような

他愛もない話をする。

きっとこれからも、似たような日々を繰り返すのであろう。


「今日はお休み?」

「そう、今日は休み。だから、よければ一緒にどこかへ出かけたいんだけど」

「それなら、道の駅はどう?あまり行く機会もないから」

彼女は微笑みながらそう言った。

「楽しそうでいいね。準備ができたら行こうか」

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